大学入学共通テスト(国語) 過去問
令和4年度(2022年度)本試験
問31 (第4問(古文) 問5)

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問題

大学入学共通テスト(国語) 令和4年度(2022年度)本試験 問31(第4問(古文) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

清の学者・政治家阮元(げんげん)は、都にいたとき屋敷を借りて住んでいた。その屋敷には小さいながらも花木の生い茂る庭園があり、門外の喧噪(けんそう)から隔てられた別天地となっていた。以下は、阮元がこの庭園での出来事について、嘉慶(かけい)18年(1813)に詠じた【詩】とその【序文】である。これを読んで、後の問いに答えよ。なお、設問の都合で返り点・送り仮名・本文を省いたところがある。

(注1)董思翁 ――― 明代の文人・董其昌(とうきしょう)(1555 ― 1636)のこと。
(注2)辛未 ――― 清・嘉慶16年(1811)。
(注3)瓜爾佳 ――― 満州族名家の姓。
(注4)空匣 ――― 空の箱。
(注5)壬申 ――― 清・嘉慶17年(1812)。
(注6)従容 ――― ゆったりと。
(注7)花事 ――― 春に花をめでたり、見て歩いたりすること。
(注8)坐輿可許子猷過 ――― 子猷は東晋・王徽之(おうきし)の字(あざな)。竹好きの子猷は通りかかった家に良い竹があるのを見つけ、感嘆して朗詠し、輿(こし)に乗ったまま帰ろうとした。その家の主人は王子猷が立ち寄るのを待っていたので、引き留めて歓待し、意気投合したという故事を踏まえる。

傍線部B「苟近我、我当図之」の解釈として最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
  • どうか私に近づいてきて、私がおまえの絵を描けるようにしてほしい。
  • ようやく私に近づいてきたのだから、私はおまえの絵を描くべきだろう。
  • ようやく私に近づいてきたのだが、どうしておまえを絵に描けるだろうか。
  • もし私に近づいてくれたとしても、どうしておまえを絵に描けただろうか。
  • もしも私に近づいてくれたならば、必ずおまえを絵に描いてやろう。

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