大学入学共通テスト(数学) 過去問
令和5年度(2023年度)追・再試験
問31 (数学Ⅰ・数学A(第3問) 問4)
問題文
(1)1枚の硬貨を繰り返し投げるとき、この硬貨の表裏の出方に応じて、座標平面上の点Pが次の規則1に従って移動するものとする。
<規則1>
・点Pは原点O(0,0)を出発点とする。
・点Pのx座標は、硬貨を投げるごとに1だけ増加する。
・点Pのy座標は、硬貨を投げるごとに、表が出たら1だけ増加し、裏が出たら1だけ減少する。
また、点Pの座標を次の記号で表す。
<記号>
硬貨をk回投げ終えた時点での点Pの座標(x,y)を(k,yk)で表す。
座標平面上の点Pの移動の仕方について、例えば、硬貨を1回投げて表が出た場合について考える。このとき、点Pの座標は(1,1)となる。これを図1のように、原点O(0,0)と点(1,1)をまっすぐな矢印で結ぶ。このようにして点Pの移動の仕方を表す。
以下において、図を使用する際には同じように考えることにする。
(ⅰ)硬貨を3回投げ終えたとき、点Pの移動の仕方が条件
y1≧−1かつy2≧−1かつy3≧−1 ・・・・・(*)
を満たす確率を求めよう。
条件(*)を満たす点Pの移動の仕方は図2のようになる。例えば点O(0,0)から点A(2,0)までの点Pの移動の仕方は、点O(0,0)から点(1,1)まで移動したのち点A(2,0)に移動する場合と、点O(0,0)から点(1,−1)まで移動したのち点A(2,0)に移動する場合のいずれかであるため、2通りある。このとき、この移動の仕方の総数である2を、四角囲みの中の数字で点A(2,0)の近くに書く。図2における他の四角囲みの中の数字についても同様に考える。
このように考えると、条件(*)を満たす点Pの移動の仕方のうち、点(3,3)に至る移動の仕方は( ア )通りあり、点(3,1)に至る移動の仕方は通( イ )りあり、点(3,−1)に至る移動の仕方は( ウ )通りある。
よって、点Pの移動の仕方が条件(*)を満たすような硬貨の表裏の出方の総数は
( ア )+( イ )+( ウ )
である。
したがって、点Pの移動の仕方が条件(*)を満たす確率は
([ ア ]+[ イ ]+[ ウ ])/23
として求めることができる。
(ⅱ)硬貨を4回投げるとする。このとき、(ⅰ)と同様に図を用いて考えよう。
y1≧0かつy2≧0かつy3≧0かつy4≧0である確率は
( エ )/( オ )となる。
また、y1≧0かつy2≧0かつy3=1かつy4≧0である確率は
( カ )/( キ )となる。
さらに、y1≧0かつy2≧0かつy3≧0かつy4≧0であったとき、
y3=1である条件付き確率は
( ク )/( ケ )となる。
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問題
大学入学共通テスト(数学)試験 令和5年度(2023年度)追・再試験 問31(数学Ⅰ・数学A(第3問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)
(1)1枚の硬貨を繰り返し投げるとき、この硬貨の表裏の出方に応じて、座標平面上の点Pが次の規則1に従って移動するものとする。
<規則1>
・点Pは原点O(0,0)を出発点とする。
・点Pのx座標は、硬貨を投げるごとに1だけ増加する。
・点Pのy座標は、硬貨を投げるごとに、表が出たら1だけ増加し、裏が出たら1だけ減少する。
また、点Pの座標を次の記号で表す。
<記号>
硬貨をk回投げ終えた時点での点Pの座標(x,y)を(k,yk)で表す。
座標平面上の点Pの移動の仕方について、例えば、硬貨を1回投げて表が出た場合について考える。このとき、点Pの座標は(1,1)となる。これを図1のように、原点O(0,0)と点(1,1)をまっすぐな矢印で結ぶ。このようにして点Pの移動の仕方を表す。
以下において、図を使用する際には同じように考えることにする。
(ⅰ)硬貨を3回投げ終えたとき、点Pの移動の仕方が条件
y1≧−1かつy2≧−1かつy3≧−1 ・・・・・(*)
を満たす確率を求めよう。
条件(*)を満たす点Pの移動の仕方は図2のようになる。例えば点O(0,0)から点A(2,0)までの点Pの移動の仕方は、点O(0,0)から点(1,1)まで移動したのち点A(2,0)に移動する場合と、点O(0,0)から点(1,−1)まで移動したのち点A(2,0)に移動する場合のいずれかであるため、2通りある。このとき、この移動の仕方の総数である2を、四角囲みの中の数字で点A(2,0)の近くに書く。図2における他の四角囲みの中の数字についても同様に考える。
このように考えると、条件(*)を満たす点Pの移動の仕方のうち、点(3,3)に至る移動の仕方は( ア )通りあり、点(3,1)に至る移動の仕方は通( イ )りあり、点(3,−1)に至る移動の仕方は( ウ )通りある。
よって、点Pの移動の仕方が条件(*)を満たすような硬貨の表裏の出方の総数は
( ア )+( イ )+( ウ )
である。
したがって、点Pの移動の仕方が条件(*)を満たす確率は
([ ア ]+[ イ ]+[ ウ ])/23
として求めることができる。
(ⅱ)硬貨を4回投げるとする。このとき、(ⅰ)と同様に図を用いて考えよう。
y1≧0かつy2≧0かつy3≧0かつy4≧0である確率は
( エ )/( オ )となる。
また、y1≧0かつy2≧0かつy3=1かつy4≧0である確率は
( カ )/( キ )となる。
さらに、y1≧0かつy2≧0かつy3≧0かつy4≧0であったとき、
y3=1である条件付き確率は
( ク )/( ケ )となる。
- エ:1 オ:4
- エ:3 オ:4
- エ:3 オ:8
- エ:5 オ:8
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