公立学校教員の過去問
平成28年度(H29年度採用)
共通問題 問20
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問題
公立学校教員採用選考試験(教職教養) 平成28年度(H29年度採用) 共通問題 問20 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文章ア・イは、それぞれ下の心理学の研究に携わった人物A~Cのいずれかが提唱した理論に関するものである。ア・イと、A~Cとの組合せとして適切なものは、下のうちのどれか。
ア 道徳的判断に関連する認知過程は、いくつかの異なる段階を経て発達するという理論である。この理論は、前慣習的水準、慣習的水準、後慣習的水準の3水準に分けられ、さらにそれぞれの水準が二つの段階をもつ構造の3水準6段階説となっている。
イ 人格の発達を生物学的欲求と社会的要求との交互作用によるものと考え、八つの発逹段階にそれぞれ特有の危機を想定した理論である。この理論は、発逹段階に応じて、「信頼対不信」、「自律性対恥と疑い」などの発達課題に区分されている。
A エリクソン
B コールバーグ
C フロイト
ア 道徳的判断に関連する認知過程は、いくつかの異なる段階を経て発達するという理論である。この理論は、前慣習的水準、慣習的水準、後慣習的水準の3水準に分けられ、さらにそれぞれの水準が二つの段階をもつ構造の3水準6段階説となっている。
イ 人格の発達を生物学的欲求と社会的要求との交互作用によるものと考え、八つの発逹段階にそれぞれ特有の危機を想定した理論である。この理論は、発逹段階に応じて、「信頼対不信」、「自律性対恥と疑い」などの発達課題に区分されている。
A エリクソン
B コールバーグ
C フロイト
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この過去問の解説 (3件)
01
ア:道徳性発達理論
道徳的判断に関連する認知過程は、いくつかの異なる段階を経て発達するという理論です。この理論は、前慣習的水準、慣習的水準、後慣習的水準の3水準に分けられ、さらにそれぞれの水準が二つの段階をもつ構造の3水準6段階説となっています。
この理論は「ゴールバーグ(B)」によって提唱されました。
イ:エリクソンの心理社会的発達理論
人格の発達を生物学的欲求と社会的要求との交互作用によるものと考え、八つの発逹段階にそれぞれ特有の危機を想定した理論です。この理論は、発逹段階に応じて、「信頼対不信」、「自律性対恥と疑い」などの発達課題に区分されています。
この理論は「エリクソン(A)」によって提唱されました。
補足「フロイト」:リビドーの発達段階理論
フロイトは、性的エネルギーのことをリビドーとよび、リビドーが集まる器官を中心に発達が進むという理論を提唱しました。そして、リビドーが身体のどの器官に集まるのかによって、発達の段階が区分されています。
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02
ア:道徳性発達理論/B ゴールバーク
人の道徳性が段階を得て発達するという考えです。道徳性は「前慣習的水準・慣習的水準・後慣習的水準」の3つと、さらにそれをそれぞれ2つずつの段階に分けた3水準6段階で説明されています。
イ:心理社会的発達理論/A エリクソン
人間の発達段階の区分や名称は「乳児期・幼児前期・遊戯期・学童期・青年期・初期青年期・壮年期・成人期・老年期」の8つの発達段階に分け、それぞれのステージで抱えるであろう心理的、社会的危機を想定した理論です。
フロイトは夢診断も有名ですが、「リビドーの発達段階理論」の中で、リビドーという生命・心的活動の源となる心的なエネルギー(性的なエネルギー)が、「口唇期・肛門期・エディプス期・潜伏期・性器期」の五つの発達段階に分類されるとしたものです。
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03
A エリクソン
イ の通りです。エリクソンは発達課題を提唱しています。
B コールバーグ
ア の通りです。道徳性発達理論を提唱しています。
C フロイト
フロイトは精神分析学において行動の背後には「無意識」があるとして、夢判断なども有名です。また、心理性的発達理論を提唱しています。
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