公立学校教員の過去問
令和元年度(令和2年度採用)
共通問題 問18

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問題

公立学校教員採用選考試験(教職教養) 令和元年度(R2年度採用) 共通問題 問18 (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述ア〜カは、コールバーグによる道徳性の発達理論に基づく六つの段階をそれぞれ説明したものである。ア〜カを発達の段階順に並べたものとして適切なものは、下の1〜5のうちのどれか。

ア  共同社会全体の中で一般的に受け入れられる行動を基に判断して行動することにみられるように、「よい子」として振る舞うことが中心である段階。
イ  「盗みをすることは悪い」ということの理由を「罰せられるから」といった、行為に伴う結果から理由付けをすることにみられるように、罰と服従が中心である段階。
ウ  法はいつでも、共同社会の合意を得て民主的な手続きにより変更することが許されていると考えることにみられるように、社会契約的な考え方が中心である段階。
エ  自分の責任と義務を誰もが果たすことの大切さや、無秩序を避けることの重要性について述べることにみられるように、法と秩序が中心である段階。
オ  社会秩序の重要性は認めるものの、全ての秩序ある社会が必ずしももっと重要な原理を満たしているとは限らないと考えることにみられるように、普遍的な道徳原則が中心である段階。
カ  どんな問題にも、ある側面とは別の側面があることを理解し、自分の要求や楽しみで判断することにみられるように、ナイーブな利己的判断が中心である段階。
  • ア → イ → ウ → エ → オ → カ
  • ア → カ → イ → エ → ウ → オ
  • イ → ア → カ → ウ → オ → エ
  • イ → カ → ア → エ → ウ → オ
  • カ → ア → イ → オ → エ → ウ

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この過去問の解説 (3件)

01

コールバーグは、道徳性は幼児期から思春期、青年期の全体を通じて6つの段階を経て徐々に発達すると考え、生涯にわたり変化・発達する道徳性を、「3水準6段階」という発達段階で分類しました。

まず、3水準とは、以下の3つとなります。
水準1:前慣習的水準:イ・カ
水準2:慣習的水準:ア・エ
水準3:後慣習的水準:ウ・オ

さらに、3水準を以下のように6段階に分けました。
段階1:他律的な道徳性:イ
段階2:個人主義的な道徳性:カ
段階3:対人的規範の道徳性:ア
段階4:社会システム重視の道徳性:エ
段階5:人権と社会福祉の道徳性:ウ
段階6:普遍性を持つ一般的な倫理原則の道徳性:オ

よって、「イ→カ→ア→エ→ウ→オ」が正しく、正答は4となります。

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02

正答は4です。

コールバーグは、道徳とは言語力や思考力と同様に成長の過程で身に着けていくと考えました。
生涯にわたり変化・発達する道徳性を、「3水準6段階」という発達段階で捉えたのです。

まず、この3水準にア~カを当てはめると、以下のようになります。

水準1:前慣習的水準(イ・カ)
水準2:慣習的水準(ア・エ)
水準3:後慣習的水準(ウ・オ)

次に、この6段階にア~カを当てはめると、以下のようになります。

段階1:他律的な道徳性(イ)
段階2:個人主義的な道徳性(カ)
段階3:対人的規範の道徳性(ア)
段階4:社会システム重視の道徳性(エ)
段階5:人権と社会福祉の道徳性(ウ)
段階6:普遍性を持つ一般的な倫理原則の道徳性(オ)

以上から、
イ → カ → ア → エ → ウ → オ
である4が正答となります。

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03

正答は4です。

ゴールバーグは、道徳性は生涯にわたり変化、発達すると考えて、「3水準6段階」からなる道徳性の発達段階を唱えました。

イ → カ → ア → エ → ウ → オ
の順で経過していきます。

水準1:前慣習的水準(イ・カ)
水準2:慣習的水準(ア・エ)
水準3:後慣習的水準(ウ・オ)

コールバーグは、まず3つの水準に発達の段階をわけました。そして、次にその3つの水準を6つの段階により詳細に分けました。

段階1:他律的な道徳性(イ)
段階2:個人主義的な道徳性(カ)
段階3:対人的規範の道徳性(ア)
段階4:社会システム重視の道徳性(エ)
段階5:人権と社会福祉の道徳性(ウ)
段階6:普遍性を持つ一般的な倫理原則の道徳性(オ)

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