公立学校教員の過去問
令和元年度(令和2年度採用)
共通問題 問17
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
公立学校教員採用選考試験(教職教養) 令和元年度(R2年度採用) 共通問題 問17 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文章は、ある心理学の内容に関するものである。この文章で説明している心理学として適切なものは、下の1〜5のうちのどれか。
「要素の総和から構成される全体としての心的現象」という要素主義の考え方を否定し、意識を全体的なものとして捉えた心理学である。1912年に、ヴェルトハイマーが仮現運動の研究を行い、この考えを科学的に実証した。この概念は、知覚のみならず、記憶、思考、要求と行動、集団特性など、広く心的過程一般に適用された。
「要素の総和から構成される全体としての心的現象」という要素主義の考え方を否定し、意識を全体的なものとして捉えた心理学である。1912年に、ヴェルトハイマーが仮現運動の研究を行い、この考えを科学的に実証した。この概念は、知覚のみならず、記憶、思考、要求と行動、集団特性など、広く心的過程一般に適用された。
- 実験心理学
- ゲシュタルト心理学
- 行動主義心理学
- 認知心理学
- 人間性心理学
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
問題文は2のゲシュタルト心理学を表す説明です。
補足:
1:実験心理学は、行動とそれを支えるその他のプロセスや機能について研究するものです。
実験心理学は多くの場合、環境を統制できる研究室などで行われ、変数等を操作しながら研究を進めていきます。
3:行動主義心理学は、ワトソンが提唱した心理学です。
動機や感情等の主観的な側面は一切考慮せず、目に見える客観的な行動だけに着目した心理学のことです。ワトソンは刺激と反応の結びつきを明らかにすることで、行動の予測が容易になると考えました。
4:認知心理学は、情報処理の観点から生体の認知活動を研究する学問です。
知覚や記憶、理解、学習、問題解決、推論等の人間の認知機能を研究対象としています。
5:人間性心理学は、マズローによって提唱された心理学です。
生きた全体としての人間探求を志向しようとする心理学の一潮流とされています。
参考になった数6
この解説の修正を提案する
02
問題文は2のゲシュタルト心理学についての説明です。
1:実験心理学は、ヴントによって提唱された、行動とそれを支えるその他のプロセスや機能を研究するものです。
認識、記憶、知覚、学習、動機づけ、感情など様々なものについて学び、理解するために被験者を調べます。「内観法」を用いたエビングハウスやティッチナーなども有名です。
3:行動主義心理学は、ワトソンが提唱した、動機や感情といった主観的な側面を考慮せず、目に見える客観的な行動だけに着目した心理学です。
ワトソンの他に、ハル・トールマン・ガスリー・スキナーなども行動主義心理学者として有名です。
4:認知心理学は、人間の知覚や記憶・理解と学習・問題解決や意識状態について、深く研究する心理学です。人間にインプットされた情報が、どのような過程で処理されるのかを主に扱っています。
5:人間性心理学は、マズローによって提唱された心理学です。
生きた全体としての人間探求を志向しようとする心理学の一潮流であり、エンカウンターグループなどのグループアプローチのような、教育や成長を目的とした集団療法もこの流れを汲んでいます。
参考になった数5
この解説の修正を提案する
03
2. 設問の説明は、ゲシュタルト心理学に関する説明となります。よって、正答は2となります。
3. 行動主義心理学とは、内的な心の状態に関わらず、目に見える客観的な行動だけに着目して対象を観察する心理学となります。
4. 認知心理学とは、知ることや認識することに関連する心理的側面を研究する心理学となります。
5. 人間性心理学とは、現実に生きている人間を全体的にとらえ,生涯を通じての生き方や経験への問いかけと、それらに対する内面的・行動的応答をも探究する心理学となります。
よって、正答は2となります。
参考になった数1
この解説の修正を提案する
前の問題(問16)へ
令和元年度(令和2年度採用)問題一覧
次の問題(問18)へ