給水装置工事主任技術者 過去問
令和2年度(2020年)
問32 (給水装置計画論 問33)

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問題

給水装置工事主任技術者試験 令和2年度(2020年) 問32(給水装置計画論 問33) (訂正依頼・報告はこちら)

直結式給水による30戸の集合住宅での同時使用水量として、次のうち、最も適当なものはどれか。
ただし、同時使用水量は、標準化した同時使用水量により計算する方法によるものとし、1戸当たりの末端給水用具の個数と使用水量、同時使用率を考慮した末端給水用具数、並びに集合住宅の給水戸数と同時使用戸数率は、それぞれ表−1から表−3のとおりとする。
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  • 750L/min
  • 780L/min
  • 810L/min
  • 840L/min
  • 870L/min

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は、同時使用水量を求める問題です。

同時使用水量とは、いくつかある給水用具(蛇口や給湯器など)を、同時に使ったときに流れる水量のことです。

1分あたりの水量をL(リットル)で表します。

ただし書きの部分で、「標準化した同時使用水量により計算する方法によるもの」とあります。

これは、そのほかに、「同時に使用する末端給水用具を設定して計算する方法」があるからです。

「標準化した同時使用水量により計算する方法」は、「同時使用水量比」を使います。

それでは、集合住宅での同時使用水量を考えていきましょう。

まず、表1を見て、1戸あたりの合計使用水量を計算します。

20 + 20 + 10 + 30 + 15 + 5=100 L/min (それぞれの末端給水用具は1個ずつです)

表1から、今回の末端給水用具の合計が6個なので、

100 L/min ÷ 6 = 16.6 L/min

これで、末端給水用具1個あたりの平均使用水量が出ました。

表2から末端給水用具が6個の場合、同時使用水量比は2.4になります。ですので、

16.6 L/min × 2.4 = 40 L/min

これで、1戸あたりの末端給水用具の同時使用水量が出ました。

この集合住宅は30戸なので、表3から、同時使用戸数率は、70%になることがわかります。ですので、

40 L/min × 30(戸)× 0.7 = 840 L/min

よって、集合住宅の同時使用水量は、840 L/min となります。

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02

直結式給水による集合住宅での同時使用水量を計算する問題です。

選択肢1. 750L/min

数値は、「誤り」です。

選択肢2. 780L/min

数値は、「誤り」です。

選択肢3. 810L/min

数値は、「誤り」です。

選択肢4. 840L/min

表−1により、給水用具の合計個数は6個、1戸あたりの給水用具の使用水量をすべて足して、合計100L/minになります。

 

 

表−2により、総末端給水用具数6個あたりの同時使用水量比は2.4になります。

「1戸の同時使用水量=(給水用具の全使用水量✕同時使用水量比)/給水用具総数」より、

1戸の同時使用水量=(100L/min)✕2.4)/6個=40L/minになります。

 

 

表−3により、戸数30戸の同時使用戸数率=70%(0.7)になります。

「集合住宅の同時使用水量=1戸の同時使用水量✕戸数✕同時使用戸数率」より、

この集合住宅での同時使用水量=40L/min✕30戸✕0.7=840L/minとなります。

選択肢5. 870L/min

数値は、「誤り」です。

まとめ

表-1から給水用具の全使用水量と給水用具総数を求めて

表-2から同時使用水量比を読み取り、下記の公式に当てはめて、

1戸あたりの同時使用水量を求めます。

「1戸の同時使用水量=(給水用具の全使用水量✕同時使用水量比)/給水用具総数」

 

出題分から集合住宅の戸数30になるので、表‐3から同時使用戸数率を読み取り

下記の公式に当てはめて、集合住宅の同時使用水量を求めます。

「集合住宅の同時使用水量=1戸の同時使用水量✕戸数✕同時使用戸数率」

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