給水装置工事主任技術者の過去問
令和2年度(2020年)
給水装置工事法 問16
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問題
給水装置工事主任技術者試験 令和2年度(2020年) 給水装置工事法 問16 (訂正依頼・報告はこちら)
給水装置の異常現象に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
- 既設給水管に亜鉛めっき鋼管が使用されていると、内部に赤錆が発生しやすく、年月を経るとともに給水管断面が小さくなるので出水不良を起こすおそれがある。
- 水道水が赤褐色になる場合は、水道管内の錆が剥離・流出したものである。
- 配水管の工事等により断水すると、通水の際スケール等が水道メーターのストレーナに付着し出水不良となることがあるので、この場合はストレーナを清掃する。
- 配水管工事の際に水道水に砂や鉄粉が混入した場合、給水用具を損傷することもあるので、まず給水栓を取り外して、管内からこれらを除去する。
- 水道水から黒色の微細片が出る場合、止水栓や給水栓に使われているパッキンのゴムやフレキシブル管の内層部の樹脂等が劣化し、栓の開閉を行った際に細かく砕けて出てくるのが原因だと考えられる。
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この過去問の解説 (1件)
01
「不適当なもの」を選ぶ問題です。
この記述は正しいです。
防サビ、防食を目的に鉄の表面に亜鉛メッキを施したのが、亜鉛メッキ鋼管です。
亜鉛の方が鉄よりも酸化しやすく、先に腐食するので、鉄の腐食が抑えられる、という仕組みを利用したものです。
赤サビは鉄の酸化物なので、赤サビが発生するときは、鉄が腐食していることになります。
現在では給水管への使用は禁止されていますが、これまで長い間使われてきたため、既存の水道管にはまだ残っています。そして赤水や白濁水、サビが時間経過でこぶ状になり水量減少を起こす、などの劣化症状が現れます。
この記述は正しいです。
この記述は正しいです。
この文章中の「スケール」とは、例えば水垢などのことで、水中に溶けているカルシウムやナトリウムなどのミネラル(無機塩類)が析出し、堆積したものです。
水道メーターの「ストレーナ」は、メーター本体の入口側に付いています。家全体の水道の出が悪くなっている場合は、このストレーナが詰まっている可能性がありますので、清掃する必要があります。
この記述が「不適当なもの」です。
結論から言いますと、この文章で間違っている箇所は「給水栓」で、正しくは「水道メーター」を取り外します。
砂や鉄粉などは、配水管や給水装置などを工事すると、水道に混入することがあります。そうなると、給水用具(例えば水道メーター、分水栓、止水栓など)を損傷することがあります。このときに、「給水栓」ではなく、「水道メーター」を取り外し、混入物を取り除きます。
給水栓とは、蛇口のことです。水道の末端に位置しています。なので、混入物はもっと上流の方で取り除く必要があります。
この記述は正しいです。
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