給水装置工事主任技術者の過去問
令和2年度(2020年)
給水装置工事法 問15

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問題

給水装置工事主任技術者試験 令和2年度(2020年) 給水装置工事法 問15 (訂正依頼・報告はこちら)

水道メーターの設置に関する次の記述の正誤の組み合わせのうち、適当なものはどれか。

ア  水道メーターの呼び径が13~40mmの場合は、金属製、プラスチック製又はコンクリート製等のメーターボックス(ます)とする。
イ  メーターボックス(ます)及びメーター室は、水道メーター取替え作業が容易にできる大きさとし、交換作業の支障になるため、止水栓を設置してはならない。
ウ  水道メーターの設置に当たっては、メーターに表示されている流水方向の矢印を確認した上で水平に取り付ける。
エ  新築の集合住宅等の各戸メーターの設置には、メーターバイパスユニットを使用する建物が多くなっている。

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この過去問の解説 (1件)

01

それぞれの記述が正しいか誤っているかを考え、その正誤を正しく表記している選択肢を選ぶ問題です。

水道メーターとは、水道水をどれくらい使ったかを計測するための機械です。

この数値から水道料金が決められます。

水道メーターを設置するときに、メーターボックス(メーターます)かメーター室の中に入れて、収納しておきます。

この水道メーターボックスはメーターの呼び径によって素材が決まっています。

それぞれの文章を見ていきましょう。

ア 水道メーターの呼び径が13~40mmの場合は、金属製、プラスチック製又はコンクリート製等のメーターボックス(ます)とする。

この記述は「正しい」です。

水道メーターの呼び径の大きさによってメーターボックス(ます)の素材が変わります。

口径13~40mmの場合は金属製、プラスチック製、またはコンクリート製などで、口径50mm以上の場合はコンクリートブロック、現場打ちコンクリート、金属製などで、上部に鉄の蓋を設置した構造をしています。

イ メーターボックス(ます)及びメーター室は、水道メーター取替え作業が容易にできる大きさとし、交換作業の支障になるため、止水栓を設置してはならない。

この記述は「誤り」です。

水道メーターボックス(ます)の中に水道メーターと一緒に設置されている場合もあります

メーターボックス(ます)の外にある場合もあります。

ウ 水道メーターの設置に当たっては、メーターに表示されている流水方向の矢印を確認した上で水平に取り付ける。

この記述は「正しい」です。

水道メーターには現在の水の使用量、水道を使用していると回転するパイロットと呼ばれる部品、流水方向の矢印、が表示されています。

もしこの矢印と逆方向に取り付けてしまうと、正確な計量が出来ません。

また水平に設置しなかった場合、正確な計量が出来ない上に、メーターが壊れてしまうなどの問題に繋がります。

エ 新築の集合住宅等の各戸メーターの設置には、メーターバイパスユニットを使用する建物が多くなっている。

この記述は「誤り」です。

この記述の中で、間違っているのは、「各戸メーター」で、正しくは「親メーター」です。

メーターバイパスユニットとは、メーター交換を行う際に、断水せずに交換できるよう、バイパス部分に通水を切り替えて作業できるユニットのことです。

集合住宅等では、各家庭に取り付けられた各戸メーターに加えて、おおもとに当たる、親メーターというのがあります。

メーターバイパスユニットはこの親ユニットに設置します。

以上を総合すると、ア:正  イ:誤  ウ:正  エ:誤 が正しい組み合わせです。

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