給水装置工事主任技術者の過去問
令和2年度(2020年)
給水装置の概要 問43
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問題
給水装置工事主任技術者試験 令和2年度(2020年) 給水装置の概要 問43 (訂正依頼・報告はこちら)
給水管及び継手に関する次の記述の( )内に入る語句の組み合わせのうち、適当なものはどれか。
① 架橋ポリエチレン管の継手の種類は、EF継手と( ア )がある。
② 波状ステンレス鋼管の継手の種類としては、( イ )と伸縮可とう式継手がある。
③ 水道用ポリエチレン二層管の継手には、一般的に( ウ )が用いられる。
④ ダクタイル鋳鉄管の接合形式にはメカニカル継手、プッシュオン継手、( エ )の3種類がある。
① 架橋ポリエチレン管の継手の種類は、EF継手と( ア )がある。
② 波状ステンレス鋼管の継手の種類としては、( イ )と伸縮可とう式継手がある。
③ 水道用ポリエチレン二層管の継手には、一般的に( ウ )が用いられる。
④ ダクタイル鋳鉄管の接合形式にはメカニカル継手、プッシュオン継手、( エ )の3種類がある。
- ア:TS継手 イ:ろう付・はんだ付継手 ウ:熱融着継手 エ:管端防食形継手
- ア:メカニカル式継手 イ:プレス式継手 ウ:金属継手 エ:管端防食形継手
- ア:TS継手 イ:プレス式継手 ウ:金属継手 エ:管端防食形継手
- ア:TS継手 イ:ろう付・はんだ付継手 ウ:熱融着継手 エ:フランジ継手
- ア:メカニカル式継手 イ:プレス式継手 ウ:金属継手 エ:フランジ継手
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この過去問の解説 (1件)
01
それぞれの文章内の空欄に当てはまる正しい言葉を選択する問題です。
今回は「継手」に関する問題です。
継手は管と管、管とバルブなどを接続して、管を伸ばしたり分岐させたり太さを変えたりしたいときの接合部分に使います。
管との接合方法や継手の素材は多くの場合規格で定められています。
以下にそれぞれの記述の空欄を埋めていきましょう。
① 架橋ポリエチレン管の継手の種類は、EF継手と( ア )がある。
EF(エレクトロフュージョン)継手は、架橋ポリエチレンの外層と電熱線を組み込んだポリエチレンの内層が一体化した構造になっており、ハイプが継手に差し込まれて電熱線に通電されると、パイプの外層と継手の内層のポリエチレン部分が溶けて、完全にくっつくという仕組みになっています。
メカニカル式継手とは、メカニカル(機械的)な方法により接続する継手のことです。
メカニカル継手は架橋ポリエチレン管の接合やポリブテン管の接合、硬質塩化ビニル管、耐衝撃性硬質塩化ビニル管接合などに使われます。
TS継手は、「Taper sized solvent welding method」の略で、Welding (溶接、溶着)という言葉から想像できるように、パイプを溶剤で溶かして、パイプと継手を溶着させる用の継手です。
Taper sizedは先細りの、という意味で、継手の入口から奥に向かって先細りになっています。
硬質塩化ビニル管、耐衝撃性硬質塩化ビニル管などに使われます。
② 波状ステンレス鋼管の継手の種類としては、( イ )と伸縮可とう式継手がある。
波状ステンレス鋼管は、ステンレス鋼管に波状の加工を施したもので、そうすることにより可撓性(しなやかにたわむ性質)が備わり、管が柔軟になります。
こうすることにより、波状部はステンレス鋼管よりも強くなります。
波状ステンレス鋼管の継手には伸縮可とう式とプレス式があります。
伸縮可とう式は地震や地盤沈下、重車輌の通過があるような環境で使用されます。
プレス式は、可とう性や抜け出し阻止力(地震などにより、管同士が抜けて外れようとするのを防ぐ力)などを必要としない箇所の屋内や地中配管で使われます。
③ 水道用ポリエチレン二層管の継手には、一般的に( ウ )が用いられる。
水道用ポリエチレン二層管の特徴は、化学的に安定で、ほとんどの酸・アルカリ・塩類など、広範囲の薬品に耐性がある(対候性の高い)外層と、耐塩素水性の高い内層の二層構造を備えた管材です。
水道用ポリエチレン二層管の継手は例えばPE継手やKMP継手などの金属継手です。
④ ダクタイル鋳鉄管の接合形式にはメカニカル継手、プッシュオン継手、( エ )の3種類がある。
ダクタイル鋳鉄管の接合形式は多種類あるのですが、一般に給水装置では、3種類が用いられています。
それがメカニカル継手(GX形異形管、K形)、プッシュオン継手(GX形直管、NS形、T形)およびフランジ継手です。
管端防食形継手は、防食性能を高めた継手で、水道用ライニング鋼管に使用されています。
よって本肢が正解です。
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