給水装置工事主任技術者の過去問
令和2年度(2020年)
給水装置の概要 問42
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問題
給水装置工事主任技術者試験 令和2年度(2020年) 給水装置の概要 問42 (訂正依頼・報告はこちら)
給水管に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
- ダクタイル鋳鉄管の内面防食は、直管はモルタルライニングとエポキシ樹脂粉体塗装があり、異形管はモルタルライニングである。
- 水道用ポリエチレン二層管は、柔軟性があり現場での手曲げ配管が可能であるが、低温での耐衝撃性が劣るため、寒冷地では使用しない。
- ポリブテン管は、高温時では強度が低下するため、温水用配管には適さない。
- 銅管は、アルカリに侵されず、スケールの発生も少ないが、遊離炭酸が多い水には適さない。
- 硬質塩化ビニルライニング鋼管は、鋼管の内面に硬質塩化ビニルをライニングした管で、外面仕様はすべて亜鉛めっきである。
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この過去問の解説 (1件)
01
この問題は「適当なもの」を選択する問題です。つまり正しい記述を答えることになります。
この記述は「間違い」です。
直管では「モルタルライニング」と「エポキシ樹脂粉体塗装」、異形管は「エポキシ樹脂粉体塗装」が主に採用されています。
モルタルライニングは遠心力により管を回転させながらモルタルを管内面に均一の厚さに密着させる方法なので、異形管には向いていません。
エポキシ樹脂粉体塗装は粉体を吹き付ける塗装なので、どんな形でも施工できるのが特徴です。
この記述は「間違い」です。
水道用ポリエチレン二層管は、低温での耐衝撃性に優れていて、凍結しても破壊されにくいので、寒冷地の配管に適しています。また柔らかく、管自体が衝撃を吸収しやすく、耐衝撃性があります。
この記述は「間違い」です。
ポリブテン管の特徴は、高温状態で長時間使用しても、強度の低下がほとんどないというのが特徴で、温水用の配管で使用されています。その他にも耐薬品性に優れていたり、電気絶縁性に優れているという特徴があります。
この記述が「適当なもの」で、正しいです。
銅は微アルカリ性(pH7.5~9)で最も安定した状態を保ちます。中性付近でもほとんど腐食しないので、水道水がpH6.5以上であることを考慮すると、銅は十分耐食性を示します。
スケールとは、水中に溶けている無機塩類が溶けだしてきたもので、平たく言えば水垢のことです。銅管の長所として、スケールが発生しにくいことは記載されています。
一般に遊離炭酸を多く含む水は、銅を多く溶かしてしまうことが知られています。ですので、水中の遊離炭酸が多いか少ないかは、銅の溶出性を示す大事な指標になっています。
この記述は「間違い」です。
硬質塩化ビニルライニング鋼管は、「全てが亜鉛めっき」というわけではなく、外面が硬化塩化ビニルのものもあります。
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