給水装置工事主任技術者の過去問
令和3年度(2021年)
給水装置の概要 問54

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問題

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この過去問の解説 (1件)

01

これは「不適当なもの」を選択する問題です。

選択肢1. 水栓を開閉する際にウォーターハンマーが発生するので原因を調査した。その結果、水圧が高いことが原因であったので、減圧弁を設置した。

これは「正しい」です。

選択肢2. ピストン式定水位弁の故障で水が出なくなったので原因を調査した。その結果、ストレーナーに異物が詰まっていたので、新品のピストン式定水位弁と取り替えた。

これが「不適当なもの」です。

この文章の中で間違っているのは新品に替えた、というところです。こういう場合(ストレーナーに異物が詰まっている場合)は、「分解して清掃する」のが正解です。

ピストン式定水位弁は、定水位弁の一つです。定水位弁は水面の高さ(水位)例えば貯水槽の水の量を水圧によってコントロールし、一定に保つためのバルブです。

選択肢3. 大便器洗浄弁から常に大量の水が流出していたので原因を調査した。その結果、ピストンバルブの小孔が詰まっていたので、ピストンバルブを取り外し、小孔を掃除した。

これは「正しい」です。

ピストンバルブはフラッシュバルブに取り付けられている部品です。フラッシュバルブがついているものは、タンクに水を貯めず、給水管から直接水が流れるタイプのトイレです。フラッシュバルブはトイレに流れる水の量を調整しています。そしてフラッシュバルブの中のピストンバルブが、内部の水圧によって上下し、水が流れたり、止まったりしています。このとき、ピストンバルブの小孔が詰まっていると、その水圧の変化が起こらず、水が流れ続けたり、止まってしまったりするトラブルが発生するので、そういうときはピストンバルブを分解し、小孔を掃除します。

選択肢4. 小便器洗浄弁の吐水量が少なかったので原因を調査した。その結果、調節ねじが閉め過ぎだったので、調節ねじを左に回して吐水量を増やした。

これは「正しい」です。

水の勢いは止水栓のネジを回す方向で調節することができます。時計回り(右)に回すと、水の勢いは弱くなります。反時計周り(左)は水の勢いが強くなります。

選択肢5. ダイヤフラム式ボールタップ付ロータンクのタンク内の水位が上がらなかったので原因を調査した。その結果、排水弁のパッキンが摩耗していたので、排水弁のパッキンを交換した。

これは「正しい」です。

タンク内の水位が上がらない、ということは、タンク内に流れている水が止まらない、ということです。もしオーバーフローしている場合はボールタップの弁座パッキンの摩耗などが原因で、オーバーフローしていない場合は、排水弁のパッキンが摩耗している可能性があります。

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