給水装置工事主任技術者の過去問
令和4年度(2022年)
給水装置の概要 問4

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問題

給水装置工事主任技術者試験 令和4年度(2022年) 給水装置の概要 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

給水用具に関する次の記述の(   )内に入る語句の組み合わせのうち、適当なものはどれか。

① ( ア )は、個々に独立して作動する第1逆止弁と第2逆止弁が組み込まれている。各逆止弁はテストコックによって、個々に性能チェックを行うことができる。
② ( イ )は、一次側の流水圧で逆止弁体を押し上げて通水し、停水又は逆圧時は逆止弁体が自重と逆圧で弁座を閉じる構造の逆止弁である。
③ ( ウ )は、独立して作動する第1逆止弁と第2逆止弁との間に一次側との差圧で作動する逃し弁を備えた中間室からなり、逆止弁が正常に作動しない場合、逃し弁が開いて排水し、空気層を形成することによって逆流を防止する構造の逆流防止器である。
④ ( エ )は、弁体がヒンジピンを支点として自重で弁座面に圧着し、通水時に弁体が押し開かれ、逆圧によって自動的に閉止する構造の逆止弁である。
  • ア:複式逆止弁  イ:リフト式逆止弁  ウ:中間室大気開放型逆流防止器  エ:スイング式逆止弁
  • ア:二重式逆流防止器  イ:自重式逆止弁  ウ:減圧式逆流防止器  エ:スイング式逆止弁
  • ア:複式逆止弁  イ:自重式逆止弁  ウ:減圧式逆流防止器  エ:単式逆止弁
  • ア:二重式逆流防止器  イ:リフト式逆止弁  ウ:中間室大気開放型逆流防止器  エ:単式逆止弁
  • ア:二重式逆流防止器  イ:自重式逆止弁  ウ:中間室大気開放型逆流防止器  エ:単式逆止弁

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この過去問の解説 (1件)

01

・二重式逆流防止器

 

二重式逆流防止器は、独立して作動する第1逆止弁と第2逆止弁が組み込まれています。

各逆止弁にはテストコックが設けられており、個々に性能チェックを行うことができます。

この装置は、給水系統への逆流を防止するために設計されており、高い安全性を確保します。

 

・自重式逆止弁

 

自重式逆止弁は、一次側の流水圧で逆止弁体を押し上げて通水し、停水または逆圧時には、逆止弁体が自重と逆圧で弁座を閉じる構造になっています。

弁体が垂直に上下する構造であり、流れがあるときは弁体が持ち上がり、流れが止まると自重で閉まります。

シンプルな構造で、水平・垂直どちらの配管にも設置可能です。

 

・減圧式逆流防止器

 

減圧式逆流防止器は、独立して作動する第1逆止弁と第2逆止弁の間に、一次側との差圧で作動する逃し弁を備えた中間室があります。

逆止弁が正常に作動しない場合逃し弁が開いて排水し、空気層を形成することで逆流を防止します。

これは高いレベルの逆流防止が必要な場合に使用され、水質汚染のリスクを低減します。

 

・スイング式逆止弁

 

スイング式逆止弁は、弁体がヒンジピンを支点として、自重で弁座面に圧着します。

通水時には弁体が押し開かれ、逆流や逆圧が発生すると自動的に閉止する構造です。

流路が直線的で、圧力損失が少ないため、大口径の配管にも適しています。

 

 

まとめ

補足説明:

複式逆止弁二重式逆流防止器の違い:

複式逆止弁は、2つの逆止弁を組み合わせたもので、主に逆流防止を目的としますが、テストコックがない場合もあります。

二重式逆流防止器は、テストコックを備え、各逆止弁の機能を個別に確認できるようになっており、より厳密な逆流防止が可能です。

リフト式逆止弁

弁体が垂直に動く構造で、主に高圧・高温の流体に使用されます。

自重式逆止弁と似ていますが、弁体の動き方や用途が異なります。

中間室大気開放型逆流防止器

中間室を大気に開放することで、逆流を物理的に遮断する装置です。

減圧式逆流防止器とは構造が異なります。

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