給水装置工事主任技術者 過去問
令和5年度(2023年)
問43 (給水装置の概要 問3)

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問題

給水装置工事主任技術者試験 令和5年度(2023年) 問43(給水装置の概要 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

塩化ビニル管に関する次の記述の正誤の組み合わせのうち、適当なものはどれか。

ア  硬質ポリ塩化ビニル管用継手は、硬質ポリ塩化ビニル製及びダクタイル鋳鉄製のものがある。また、接合方法は、接着剤による TS 接合とゴム輪による RR 接合がある。
イ  耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル管は、硬質ポリ塩化ビニル管の耐衝撃強度を高めるように改良されたものであり、長期間、直射日光に当たっても耐衝撃強度が低下することはない。
ウ  耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管は、金属管と比べ温度による伸縮量が大きいため、配管方法によってその伸縮を吸収する必要がある。
エ  耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管は、硬質ポリ塩化ビニル管を耐熱用に改良したものであり、瞬間湯沸器用の配管に適している。
  • ア:正  イ:誤  ウ:誤  エ:正
  • ア:正  イ:誤  ウ:正  エ:誤
  • ア:誤  イ:正  ウ:正  エ:誤
  • ア:誤  イ:正  ウ:誤  エ:正

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この過去問の解説 (2件)

01

ア  硬質ポリ塩化ビニル管用継手は、硬質ポリ塩化ビニル製及びダクタイル鋳鉄製のものがある。また、接合方法は、接着剤による TS 接合とゴム輪による RR 接合がある。

→記述の通りです。


イ  耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル管は、硬質ポリ塩化ビニル管の耐衝撃強度を高めるように改良されたものであり、長期間、直射日光に当たっても耐衝撃強度が低下することはない。

→耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル管は、長期間直射日光に当たると耐衝撃強度が低下することがある為、この記述は誤りです。


ウ  耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管は、金属管と比べ温度による伸縮量が大きいため、配管方法によってその伸縮を吸収する必要がある。

→記述の通りです。


エ  耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管は、硬質ポリ塩化ビニル管を耐熱用に改良したものであり、瞬間湯沸器用の配管に適している。

→瞬間湯沸器には機器に異常があった場合配管の使用温度を超えることもある為使用しません。従って、この記述は誤りです。

選択肢2. ア:正  イ:誤  ウ:正  エ:誤

こちらが正答肢です。

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02

「耐熱=給湯、耐衝撃=寒冷地・屋外」といった具合に、用途と特徴を結びつけて覚えると理解しやすくなります。

 

:◯

硬質ポリ塩化ビニル管用継手には、硬質ポリ塩化ビニル製とダクタイル鋳鉄製のものがあり、接合方法としてはTS接合(接着剤使用)RR接合(ゴム輪使用)の2種類があります。

 

:✕

耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル管は、通常のポリ塩化ビニル管よりも衝撃に強いですが、長期間直射日光にさらされると劣化し、耐衝撃強度が低下します。このため、屋外での使用には紫外線対策が必要です。

 

:◯

耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管は温度変化による伸縮が大きいため、配管の伸縮を吸収する施工方法が求められます。

 

エ:

耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管は耐熱性があるものの、瞬間湯沸器のような高温になる設備には適していません。 瞬間湯沸器の出湯温度は非常に高く、耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管の耐熱温度を超える可能性があるため、安全上の理由から使用が制限されています。 給湯配管などには使われますが、瞬間湯沸器の直接配管には適していません。

選択肢2. ア:正  イ:誤  ウ:正  エ:誤

適当です。

まとめ

過去問を解く際は、「温度の限界を超える用途」や「直射日光の影響」などがポイントになるため、注意して読みましょう。

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