給水装置工事主任技術者 過去問
令和5年度(2023年)
問42 (給水装置の概要 問2)

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問題

給水装置工事主任技術者試験 令和5年度(2023年) 問42(給水装置の概要 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

合成樹脂管に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
  • ポリブテン管は、高温時でも高い強度を持ち、しかも金属管に起こりやすい腐食もないので温水用配管に適している。
  • 水道用ポリエチレン二層管は、低温での耐衝撃性に優れ、耐寒性があることから寒冷地の配管に多く使われている。
  • 架橋ポリエチレン管は、耐熱性、耐寒性及び耐食性に優れ、軽量で柔軟性に富んでおり、管内にスケールが付きにくく、流体抵抗が小さい等の特徴を備えている。
  • 硬質ポリ塩化ビニル管は、耐食性、特に耐電食性に優れるが、他の樹脂管に比べると引張降伏強さが小さい。

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この過去問の解説 (2件)

01

合成樹脂管の種類及び特徴を押さえておきましょう。

選択肢1. ポリブテン管は、高温時でも高い強度を持ち、しかも金属管に起こりやすい腐食もないので温水用配管に適している。

記述の通りです。

選択肢2. 水道用ポリエチレン二層管は、低温での耐衝撃性に優れ、耐寒性があることから寒冷地の配管に多く使われている。

記述の通りです。

選択肢3. 架橋ポリエチレン管は、耐熱性、耐寒性及び耐食性に優れ、軽量で柔軟性に富んでおり、管内にスケールが付きにくく、流体抵抗が小さい等の特徴を備えている。

記述の通りです。

選択肢4. 硬質ポリ塩化ビニル管は、耐食性、特に耐電食性に優れるが、他の樹脂管に比べると引張降伏強さが小さい。

硬質ポリ塩化ビニル管は、他の樹脂管に比べると引張降伏強さが比較的大きい為、

この記述は誤りです。

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02

合成樹脂管の問題では、それぞれの特徴や用途の違いをしっかり覚えることが大切です。

選択肢1. ポリブテン管は、高温時でも高い強度を持ち、しかも金属管に起こりやすい腐食もないので温水用配管に適している。

適当です。

ポリブテン管は、高温にも強く腐食しにくいため、温水用配管に適しています。給湯設備などで使われることが多いです。

選択肢2. 水道用ポリエチレン二層管は、低温での耐衝撃性に優れ、耐寒性があることから寒冷地の配管に多く使われている。

適当です。

水道用ポリエチレン二層管は、耐寒性が高く低温での衝撃にも強いため、寒冷地での使用に向いています。凍結や破損のリスクが低いため、積雪地域でもよく使われます。

選択肢3. 架橋ポリエチレン管は、耐熱性、耐寒性及び耐食性に優れ、軽量で柔軟性に富んでおり、管内にスケールが付きにくく、流体抵抗が小さい等の特徴を備えている。

適当です。

架橋ポリエチレン管は、耐熱性・耐寒性・耐食性があり、軽くて柔軟性があります。配管内にスケール(汚れ)が付きにくく、流れがスムーズなのも特徴です。給湯配管や暖房配管に使用されます。

選択肢4. 硬質ポリ塩化ビニル管は、耐食性、特に耐電食性に優れるが、他の樹脂管に比べると引張降伏強さが小さい。

不適当です。

硬質ポリ塩化ビニル管(HIVP)は、耐食性や耐電食性に優れ、引張降伏強さ(引っ張ったときに耐えられる力)も比較的高いのが特徴です。他の合成樹脂管と比べても、強度は十分で、給水配管など幅広い用途で使用されています。
この記述は、引張降伏強さが小さいとしている部分が誤りです。

まとめ

ポリブテン=温水、ポリエチレン=寒冷地、ポリ塩化ビニル=強度と耐食性」というように、特徴を端的にまとめて覚えると問題を解きやすくなります。

 

実際に配管が使われる場面を想像しながら、それぞれの管の適した用途をイメージすると記憶に残りやすいです。この分野は暗記だけでなく、特徴の理解が重要なので、図や写真を使った学習も効果的です。

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