看護師の過去問
第111回
午前 問89
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問題
看護師国家試験 第111回 午前 問89 （訂正依頼・報告はこちら）
自閉症スペクトラム障害（autism spectrum disorder）にみられるのはどれか。2つ選べ。
- 運動性チックが出現する。
- 計算の習得が困難である。
- 不注意による間違いが多い。
- 習慣へのかたくななこだわりがある。
- 非言語的コミュニケーションの障害がある。
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この過去問の解説 （3件）
01
自閉症スペクトラム障害とは、対人関係が苦手で、強いこだわりを持つ
といった特徴を持つ発達障害の一つです。
子どもの約20人～50人に一人が自閉症スペクトラム障害と診断されており、
男性に多く、女性の約２～４倍と言われています。
チック症とは、不随意運動の一つで、環境や精神活動の影響を受けます。
チック症には、運動性チックと音声チックがあり、
運動性チックはまばたき、顔しかめ、首振り、うなづき、口ゆがめなどが多く、
音声チックは、「んんん」といった声や、鼻すすり、咳払いなどが多く見られます。
自閉症スペクトラム障害では、
ストレスからの2次障害として引き起こされる場合もありますが、
自閉症スペクトラム障害の症状ではないため、該当しません。
計算の習得が困難な症状は、
発達障害の一つ
学習障害（LD)に当てはまります。
学習障害は、知的水準や身体機能に障害はないものの、
読み書き計算など特定の分野の学習が極端に苦手となるのが特徴です。
自閉症スペクトラム障害と併存する場合もありますが、
自閉症スペクトラム障害の症状ではないため、
該当しません。
不注意による間違いが多い症状は、
発達障害の一つ、
注意欠如・多動症（ADHD)の症状に当てはまります。
不注意（集中力がない）多動性・衝動性（落ち着きがないなど）の、
2つの特性を持っています。
自閉症スペクトラム障害の症状ではないため、
該当しません。
自閉症スペクトラム障害の症状には、習慣へのかたくななこだわりが見られます。
活動がパターン化しやすく、いつも同じであることを好み、
急な予定変更など、臨機応変に対応することが苦手です。
よって、自閉症スペクトラム障害の症状に該当します。
自閉症スペクトラム障害の症状には、
非言語的コミュニケーションの障害があります。
言葉以外のコミュニケーションである、
表情、視線、身振り、手振りなどから
相手の考えていることを読み取ったり、自分の考えを伝えたりすることが
苦手です。
よって、自閉症スペクトラム障害の症状に該当します。
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02
自閉症スペクトラム障害とは、対人関係が苦手・強いこだわりがあるといった特徴を持つ発達障害の一つです。およそ20〜50人に1人が診断されていると言われています。また、男性に多く見られ、女性の役2〜4倍と言われています。
見られません。
見られません。
見られません。
これはこうしないといけないなどこだわりを強く持っています。
非言語的コミュニケーションの欠如が見られます。
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03
正解は ４・５ です。
自閉症スペクトラム障害とは、発達障害の一つです。
主な特徴として社会的コミュニケーションの欠如、興味のあることへの反復行動、社会的障壁があります。
１．チックは、不随意に運動や発語が出現するものです。自閉症スペクトラム障害にみられるものではありません。
２．聞く・話す・読む・書く・計算するなどの特定の能力の行動が困難であることは、学習障害にみられます。
３．不注意などは注意欠如・多動性障害にみられます。
４．自閉症スペクトラム障害には、極端なこだわりがみられます。習慣行動にも表れます。
５．自閉症スペクトラム障害には、非言語コミュニケーションの欠如があります。
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