危険物取扱者試験 乙4の過去問 | 予想問題
乙4
問16

消防署長が誤り、正しくは市町村長等です。

届け出が必要な事項の届け出先はすべて市町村長等です。

正解は　4　です。

消防法第13条第2項「製造所、貯蔵所又は取扱所の所有者、管理者又は占有者は、前項の規定により危険物保安監督者を定めたときは、遅滞なくその旨を市町村長等に届け出なければならない。これを解任したときも、同様とする。」と明記されています。
そのため、「消防署長に届け出る」が誤りです。


1. 消防法第13条第1項「政令で定める製造所、貯蔵所又は取扱所の所有者、管理者又は占有者は、甲種危険物取扱者（甲種危険物取扱者免状の交付を受けている者をいう。以下同じ。）又は乙種危険物取扱者（乙種危険物取扱者免状の交付を受けている者をいう。以下同じ。）で、六月以上危険物取扱いの実務経験を有するもののうちから危険物保安監督者を定め、総務省令で定めるところにより、その者が取り扱うことができる危険物の取扱作業に関して保安の監督をさせなければならない。」と明記されています。

2. 消防法第14条「政令で定める製造所、貯蔵所又は取扱所の所有者、管理者又は占有者は、危険物施設保安員を定め、総務省令で定めるところにより、当該製造所、貯蔵所又は取扱所の構造及び設備に係る保安のための業務を行わせなければならない。」と明記されています。

3. 消防法第12条の7第1項「同一事業所において政令で定める製造所、貯蔵所又は取扱所を所有し、管理し、又は占有する者で、政令で定める数量以上の危険物を貯蔵し、又は取り扱うものは、政令で定めるところにより、危険物保安統括管理者を定め、当該事業所における危険物の保安に関する業務を統括管理させなければならない。」と明記されています。

4. 消防法第13条第2項「製造所、貯蔵所又は取扱所の所有者、管理者又は占有者は、前項の規定により危険物保安監督者を定めたときは、遅滞なくその旨を市町村長等に届け出なければならない。これを解任したときも、同様とする。」と明記されています。

5. 消防法に特に明記されていませんが、常識的に考えて、正解の問題です。

条文が長いのでまとめると、以下の通りになります。
・危険物保安監督者は甲種または乙種危険物取扱者で、6月以上の実務経験のある者であり、危険物の取扱作業に関して保安の監督をします。
・危険物施設保安員は構造及び設備に係る保安のための業務をします。特に必要な資格等はありません。
・危険物保安統括管理者は指定数量以上の危険物を製造・貯蔵・取扱する場合に設置し、危険物の保安に関する業務を統括管理します。特に必要な資格等はありません。

4.　「製造所等の所有者等は、危険物保安監督者を定めたときは、遅滞なくその旨を消防署長に届け出なければならない。」とあるが、消防署長ではなく市町村長です(消防法第十三条の一　二号)。


1.　消防法第十三条　危険物保安監督者
2.　消防法第十四条　危険物施設保安員
3.　消防法第十二条の七　危険物保安統括管理者
4.　消防法第十三条の一　二号　
　　危険物保安監督者を定めたとき、または解任した時
5.　危険物の規制に関する政令　第三十一条


危険物保安統括管理者になるためには、資格は必要ありません。
通常、工場長や事業所長が成ります。

危険物保安監督者は危険物保安統括管理者を補佐します。
必要な資格は、下記のとおりです。
　・　六か月以上の危険物取扱いの実務経験を有する。
　・　甲種危険物取扱者または乙種危険物取扱者の資格を持つ。

危険物施設保安員は、製造所等の構造および設備に係る保安業務をおこないます。資格は必要ありません。

正解は４です。

消防署長でなく市町村への届出であるため、誤りです。