危険物取扱者試験 乙4の過去問 | 予想問題
乙4
問99
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問題
危険物 乙4の過去問/予想問題 問99 (訂正依頼・報告はこちら)
比重 0.902、沸点 77℃、引火点 -4℃、発火点427℃、燃焼範囲2.18~11.5 (体積%)、蒸気比重 3.04の引火性液体がある。この液体について正しい記述を選べ。
- 火を近づけても、427℃になるまでは発火しない。
- 飽和蒸気圧が1気圧になるのは、77℃のときである。
- この液体2リットルの重さは、180.4gである。
- 100リットルの体積中、空気97.82リットル、液体の蒸気2.18リットルの混合気体を生じるときの温度は-4℃である。
- 発生する蒸気は、0℃1気圧で水蒸気の約3倍の質量である。
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この過去問の解説 (3件)
01
2は、揮発性化合物は沸点以下でも蒸発します。沸点以下の蒸気圧が1気圧だからです。沸点では、蒸気圧は1気圧になります。
3は、0.902×2000=1804gより、1804gの間違いです。
5は、水蒸気ではなく空気の約3倍
① 密度
物質の密度は、単位体積当たりの質量です。1気圧、4℃の水の密度は1g/mLです。
したがって、密度が1より小さい物質は水に浮き、1より大きいと沈みます。
(密度)=(物質の質量(g))÷(物質の体積(mL))
② 空気について
空気は、窒素78%、酸素21%が主成分です。
窒素80%、酸素20%として近似すると、空気の平均分子量は、(14×2×0.8)+(16×2×0.2)=28.8 → 29 となります。
③ 比重
1気圧、4℃の水の密度は1g/mLです。比重は、物質の密度と1気圧4℃の水の密度との比のことを言います。
蒸気比重とは、0℃1気圧の空気1リットルの質量と同条件での物質の上記の質量比のことです。
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02
1番:誤り
発火点は火気がなくても自然発火する温度です。
火を近づけて発火する温度は引火点であるため、
-4℃以下でなければ火を近づけると発火します。
2番:正しい
沸点とは飽和蒸気圧が1気圧になる温度のことで、記述の通りです。
3番:誤り
比重は比重の数字にg/mLをつけて重さを計算することができます。
よって、この液体2Lの重さは
2000mL×0.902g/mL=1804g
となり、誤りの記述となります。
4番:誤り
燃焼範囲と引火点の温度は無関係であり、燃焼範囲内の混合気体であっても
その温度はー4℃とは限らないため、誤りの記述となります。
5番:誤り
蒸気比重は分子量が約28.8の空気を1としたときの密度の比であり、
水の分子量は18なので、この引火性液体の蒸気の質量水蒸気の質量の
3.04×28.8÷18=4.864倍となり、誤りの記述となります。
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03
水を加熱すると蒸発しますが、蒸気によってできた圧力(飽和蒸気圧)つまり大気圧と等しくなる時、液体表面および内部から気化が起こります。
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