危険物取扱者試験 乙4の過去問 | 予想問題
乙4
問169

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問題

危険物 乙4の過去問/予想問題 問169 (訂正依頼・報告はこちら)

キシレンについて誤っているものはどれか。
  • 3種類の異性体があるが、蒸留では分離できない。
  • 水に溶けない。
  • 霧状の浮遊など空気との接触面積が拡大すると危険性が増大する。
  • 蒸気は有毒で、空気と混合し引火爆発の危険があり、また低所に滞留しやすい。
  • 目、鼻、のどを刺激し、皮膚への接触は炎症を起こす。高濃度の蒸気吸入は麻酔状態になる。

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この過去問の解説 (4件)

01

異性体は3種類あり、いずれも蒸留で分離します。ただし、スピニングバンド蒸留装置という特殊な蒸留方法を用います。

キシレン・・・第二石油類
・3種類の異性体(オルトキシレン、メタキシレン、パラキシレンがある。)
・水に溶けない。エタノール、ジエチルエーテルに溶ける。
・液温が引火点以上になると、ガソリンと同様の引火の危険性がある。
・霧状の浮遊など空気との接触面積が拡大すると危険性が増大する。
・蒸気は、空気と混合し引火爆発する危険がある。また、低所に滞留しやすい。
・液表面から発生する蒸気は有毒である。
・塩酸酸塩類、硝酸塩類との混触は、発火爆発の危険性がある。
・目、鼻、のどを刺激し、皮膚に接触すると炎症を起こす。高濃度の蒸気吸入は麻酔状態になる。

(火災予防・貯蔵取扱いの注意)
・火気は近づけない。また、火花を発生させる機械器具などを使用しない。
・貯蔵・取扱い場所の通風・換気をよくする。
・冷暗所に貯蔵し、容器は密栓する。
・静電気蓄積を防ぐ。特に液温が引火点以上の時は注意を要する。

(消火の方法)
・消火剤:泡、二酸化炭素、粉末
・消火効果:窒息消火

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02

キシレンの異性体はどれも沸点が違います。そのため蒸留で分離することができます。

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03

正解は1番です。

1番:誤り
キシレンの化学式はC6H4(CH3)2と表され、ベンゼンに2つのメチル基が付いた構造となっています。この2つのメチル基の位置が離れていく順番に、オルトキシレン、メタキシレン、パラキシレンと3種類の異性体が存在します。またそれぞれ、o-キシレン、m-キシレン、p-キシレンと記述されることもあります。
オルトキシレン、メタキシレン、パラキシレンの沸点はそれぞれ、144.4℃、139.1℃、138.4℃と異なるので、沸点の違いを利用して蒸留で分離することができます。

2番:正しい
キシレンはいずれも非水溶性液体に分類され、水に溶けません。

3番:正しい
霧状になって浮遊すると空気との接触面積が拡大するので、危険性が増大します。

4番:正しい
キシレンの蒸気は毒性があり、空気と混合し引火爆発の危険があります。また、蒸気比重は3.7であり、空気よりも重く低所に滞留します。ちなみに、第4類に分類される危険物の蒸気比重はすべて1以上となります。蒸気比重は危険物の分子量にほぼ比例するため、第4類の中で最も分子量が小さいメタノールでも分子量は32であり、空気の平均分子量の約29よりも大きくなるからです。

5番:正しい
キシレンは、目、鼻、喉、皮膚への接触により炎症を起こし、高濃度の蒸気吸入は麻酔状態を引き起こします。

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04

正解は 1 です。

キシレンの3種類の異性体(オルトキシレン、メタキシレン、パラキシレン)は、沸点が異なるので蒸留で分離することができます。

1:誤り
オルトキシレン、メタキシレン、パラキシレンの沸点はそれぞれ、144℃、139℃、138℃と異なります。沸点の違いを利用してして蒸留で分離することができます。

2:正しい
キシレンは水に溶けません。キシレンは非水溶性液体に分類されます。

3:正しい
キシレンは霧状になって浮遊すると、空気との接触面積が拡大しますので危険性が増大します。

4:正しい
キシレンの蒸気は毒性があり、空気と混合して引火爆発の危険があります。キシレンは低所に滞留しやすいです。キシレンの蒸気比重(気体の体積当たりの重さ)は3.7であり、空気の蒸気比重1より重いためです。

5:正しい
キシレンは目、鼻、のどを刺激して、皮膚に接触すると炎症を起こします。高濃度の蒸気を吸入すると麻酔状態になります。

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