危険物取扱者試験 乙4の過去問 | 予想問題 乙4 問268

酢酸（氷酢酸）の性状について、選択肢の
2 . 酢酸の融点は１６.７℃である。
3 . 水溶液は弱い酸性を示し、金属やコンクリートを腐食する。
4 . 液比重は１.０５である。
5 . 蒸気比重は２.１である。
はいずれも正解です。

しかし、「有機溶剤にはよく溶ける」ので
1 .は誤りです。

誤っているのは1です。酢酸は有機溶剤に溶けます。

酢酸は灯油、軽油と同じ第2石油類です。主な性状を確認します。
・液比重は1.05で、水よりやや重くなっています。
・蒸気比重は2.1で、空気より重くなっています。
・融点は16.7℃です。
・無色透明ですが、特有の刺激臭があります。
・水溶性で、エタノールやベンゼンなどの（同じく水溶性を持つ）
　有機溶剤にも溶けます。
・弱酸性です。

以上を踏まえ、各選択肢について補足事項とともに説明します。
1.　誤った内容です。
　　エタノールやベンゼンには溶けます。

2.　正しい内容です。融点は16.7℃です。
　　純度が高い酢酸は、この温度を下回ると固体になります。
　　その外見が氷に似ていることから「氷酢酸」とも呼ばれます。

3. 　正しい内容です。酢酸を水に溶かすと弱酸性になります。

4. 　正しい内容です。水よりやや重くなっています。

5. 　正しい内容です。蒸気は空気よりやや重くなっています。

正解は１です。

1 . 誤りです。
水溶性で、エタノールやベンゼンなどの有機溶剤に溶けます。

2 . 正しい内容です。

3 . 正しい内容です。

4 . 正しい内容です。

5 . 正しい内容です。