理容師の過去問
第38回
皮膚科学 問29

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問題

第38回 理容師国家試験 皮膚科学 問29 (訂正依頼・報告はこちら)

皮膚と皮膚付属器官の保健に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 糖尿病の人は、皮膚が化膿しやすく、細菌や真菌( カビ )による皮膚疾患にかかりやすい。
  • 皮膚は、老化により皮膚の張りと弾力が失われると、たるみが生じ、シワとなる。
  • 荒れ性の人は、皮膚の荒れを防ぐために、洗顔後に保湿クリームを塗って皮膚を保護すると良い。
  • 男性では、年齢が進むにつれて、女性ホルモンの影響で前額部から頭頂部に脱毛が目立ち、これを円形脱毛症という。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

糖尿病にり患すると、免疫機能が低下し、細菌や真菌などによる皮膚疾患に感染するリスクが高まり、化膿しやすくなります。

1は正しい説明です。

皮膚は、加齢により表皮が乾燥したり弾性繊維が減少したりすることで、張りや弾力を失い、たるみシワが生じます。

2も正しい説明です。

肌荒れは、角質層の水分が減少し乾燥するなどが原因で起こるのため、洗顔の後に保湿クリームで保湿し、皮膚を保護する対策が効果的です。

3も正しい説明です。

男性の場合、加齢遺伝などの原因により男性ホルモンの一種ジヒドロテストステロンが増加することで、前額部や頭頂部が薄くなる男性型脱毛症(AGA)が引き起こされると言われています。

4が誤った説明です。

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02

答えは4です。

1、
糖尿病とは、血液中の血糖値が高くなってしまう病気です。
糖尿病自体は始めは無症状ですが、次第に合併症が起きます。
皮膚疾患も合併症の一つで、糖尿病は免疫機能が低下します。
その為、細菌や真菌にかかりやすくなります。

よって、正しいです。

2、
皮膚の老化
表皮は、委縮して薄くなります。
真皮は、弾性繊維が変化して、こじわができます。
皮脂は、分泌が減り、乾燥します。

よって、正しいです。

3、
荒れ性の皮膚は、常に表皮の角質層の水分が少ない状態にあります。
その為、外から補うことが大事です。
保湿剤をこまめに塗布して、保湿します。

よって、正しいです。

4、
脱毛症は、様々な要因が重なって起こるものです。
・男性型脱毛症
思春期以降の男性に発症する進行性の脱毛症です。
遺伝と男性ホルモンの影響が大きいと考えられています。
・円形脱毛症
円形型に毛が抜け落ちる脱毛症です。
大きさは10円玉~頭部全体になることもあります。
自己免疫とストレスの影響が大きい考えられています。

よって、(女性ホルモンの影響で前額部から頭頂部に脱毛が目立ち、これを円形脱毛症という)→(男性ホルモンの影響で前額部から頭頂部に脱毛が目立ち、これを男性型脱毛症という)の間違いで、これが正解になります。

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03

正解は4です。

●年齢が進むにつれて、男性では前額部から頭頂部に脱毛が目立ち、これを男性型脱毛症といいます。
この毛の変化は、遺伝子因子、男性ホルモン、年齢という3つの因子で起こる第二次性徴の現れです。

●円形脱毛症の原因は不明ですが、免疫の異常と考えられ、ストレスが加わると発症することがわかっています。感染することはありません。

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