理容師の過去問
第38回
皮膚科学 問30

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問題

第38回 理容師国家試験 皮膚科学 問30 (訂正依頼・報告はこちら)

皮膚疾患に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  • アレルギー性のカブレ( 接触皮膚炎 )では、カブレをおこす物質の濃度を薄めると、カブレをおこさなくなる。
  • 脂漏性皮膚炎は、フケ症やあぶら性の人に多い皮膚炎で、頭部、顔面に多くみられる。
  • 尋常性毛瘡( カミソリカブレ )は、ひげの毛包にウイルスが感染して慢性の炎症をおこす。
  • 爪白癬と爪カンジダ症は、爪甲に化膿菌が侵入しておこる皮膚疾患である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

アレルギー性のカブレ( 接触皮膚炎 )は、皮膚に何らかの物質が触れることで刺激がアレルギー反応となって炎症を起こすもので、原因物質を薄めるなど濃度を低くしても同じようにカブレは起こります

1は誤った説明です。

脂漏性皮膚炎は、頭部や顔面などの皮脂の分泌が盛んな部位に出来る湿疹で、フケ症やあぶら症の人に多く見られる皮膚炎です。

2が正しい説明です。

尋常性毛瘡( カミソリカブレ )は、ひげの毛包に化膿菌(黄色ブドウ球菌などの細菌)が感染して起こる毛包炎の一種です。

3は誤った説明です。

爪白癬爪ガンジダ症も、爪甲にカビの一種である真菌(白癬菌・カンジダ菌)が感染して起こる、いわゆる爪の水虫です。

4も誤った説明です。

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02

答えは2です。

1、
【アレルギー性接触皮膚炎】とは、
原因物質が、肌に触れて、免疫システムが有害な物質だと勘違い(アレルギー反応)をして、炎症が起きる皮膚炎です。
そのため、誰にでも炎症するわけではなく、原因物質にアレルギー反応がある人だけおきます。
その原因物質は、少量でも薄めても、アレルギー反応はおきます。
一度発症すると、その原因物質に対してアレルギー反応はずっとおきます。

よって、(カブレをおこす物質の濃度を薄めると、カブレをおこさなくなる)→(カブレをおこす物質の濃度を薄めても、カブレはおきる)の間違いです。

2、
【脂漏性皮膚炎】とは、
頭皮や顔の脂腺の多いところに発症します。
他にも、わきの下や背中や股部分も発症が多いです。
発症すると、白、黄色、灰色などのフケのようなものが皮膚に付着し、皮膚は赤みを帯びます。
マラセチアという真菌が原因だと考えられています。

よって、正しいので、これが正解になります。

3、
【尋常性毛瘡(じんじょうせいもうそう)】とは、
ひげそりなどで皮膚に傷ができ、そこから毛包に細菌が感染して、炎症をおこします。
細菌は主に黄色ブドウ球菌です。

よって、(ウイルスが感染して)→(細菌が感染して)の間違いです。

4、
【爪白癬】
白癬菌が爪に入り込んで増殖して、爪白癬を起こします。
爪が白く濁り、厚みを増し、ぼろぼろになっていきます。
真菌である白癬菌が原因です。
【爪ガンジダ症】
ガンジダが爪に入り込んで増殖して、爪ガンジダ症を起こします。
症状は、爪白癬と似ています。
真菌であるガンジダが原因です。

よって、(化膿菌が侵入して)→(爪白癬は白癬菌、爪ガンジダ症はガンジダが侵入して)の間違いです。

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03

正解は2です。

1 . アレルギー性のカブレ( 接触皮膚炎 )は、薄い濃度でも起きるので、薄めても効果はなく、使用をやめなければ治りません。

2 . 脂漏性皮膚炎は、フケ症やあぶら性の人に多い皮膚炎で、頭部、顔面に多くみられます。
真菌の一種が関与していると考えられています。

3 . 尋常性毛瘡( カミソリカブレ )は、ひげの毛包に化膿菌が感染して慢性の炎症をおこします。

4 . 爪白癬と爪カンジダ症は、爪甲に白癬菌が侵入しておこる皮膚疾患です。

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