理容師の過去問
(旧)第41回
理容の物理・化学 問34

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問題

(旧)第41回 理容師国家試験 理容の物理・化学 問34 (訂正依頼・報告はこちら)

油性原料とその使用目的に関する次の組合せのうち、誤っているものはどれか。
  • ステアリン酸 ---------------- 皮膜形成剤
  • セタノール ------------------ 乳化助剤
  • 脂肪酸エステル -------------- 保湿剤
  • メチルポリシロキサン -------- 撥水(はっすい)剤

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

【油性原料】
①油脂
②ロウ類
③炭化水素
④その他の油性原料(高級脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸エステル、シリコーン油など)

1 . ステアリン酸 (高級脂肪酸)
クリームの基剤材料として用いられます。

2 . セタノール (高級アルコール)
クリームや乳液の乳化助剤として用いられます。

3 . 脂肪酸エステル
保湿剤や染料、香料として用いられます。

4 . メチルポリシロキサン(シリコーン油)
ハンドクリームやヘアスプレーなどの撥水(はっすい)剤として用いられます。

※皮膜形成剤には、ポリビニルピロリドンやアクリル樹脂アルカノールアミン液などが用いられます。

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02

正解は1です。

ステアリン酸は、飽和脂肪酸の一種で油性基剤乳化剤としてクリームなどに配合されています。

1が誤った説明です。

セタノールは、飽和高級アルコールでクリームなどの乳化助剤増粘剤として使われています。

2は正しい説明です。

脂肪酸エステルは、脂肪酸のカルボキシル基がアルコールとエステル結合した化合物で、食品用乳化剤の他にクリームやローションの保湿剤として利用されています。

3も正しい説明です。

メチルポリシロキサン(ジメチコン)は、シリコーンオイルで撥水剤エモリエント剤としていろいろな製品に使用されています。

4も正しい説明です。

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03

答えは1です。

【油性原料】とは、
香粧品に使われる原料です。

①油脂(保湿)
 アボカド油、ツバキ油、パーム油、牛脂などです。
②ロウ(口紅やクリームの材料、固化剤)
 カルナウバロウ、ホホバ油、ミツロウなどです。
③炭化水素(保湿)
 パラフィン、ワセリン、スクワランなどです。
④高級脂肪酸(クリームの基剤)
 ステアリン酸などです。
⑤高級アルコール(乳化助剤)
 セタノール、ステアリルアルコールなどです。
⑥脂肪酸エステル(エモリエント剤、染料や香料の溶解剤)
 ラウリン酸へキシル、乳酸セチルなどです。
⑦シリコーン油(撥水剤)
 メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンなどです。


1.
ステアリン酸は高級アルコールです。
ステアリン酸はクリームの基材として使われます。
皮膜形成剤として使うのは、ポリピニルピロリドン、アクリル樹脂アルカノールアミン液などになります。
よって間違いです。

2.
セタノールは高級アルコールです。
セタノール(セチルアルコール)はクリームや乳液の乳化助剤として使われます。
よって、正しいです。

3.
脂肪酸エステルは香粧品の保湿剤として使われます。
よって、正しいです。

4.
メチルポリシロキサンはシリコーン油です。
メチルポリシロキサンやメチルフェニルポリシロキサンは、撥水性に優れているので、撥水剤として使われます。
よって、正しいです。

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