理容師の過去問
(旧)第41回
理容の物理・化学 問35
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問題
(旧)第41回 理容師国家試験 理容の物理・化学 問35 (訂正依頼・報告はこちら)
香粧品に関連する略号に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 角質層に存在するアミノ酸や尿素などの物質からなるNMFには、角質層の水分を保持する働きがある。
- 水に溶かした界面活性剤は cmc 以上の濃度になると、親水基を外側に向けた集合体(ミセル)を形成して界面活性剤としての性質を発揮する。
- 太陽の光のうち、可視光線より波長の長いものがUVである。
- 乳液やクリームのうち、水相に油滴を分散させたものを O/W 型という。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は3です。
NMF(Natural Moisturizing Factor)は、角質層に存在するアミノ酸や尿素などの角質層内に水分を蓄えておく保湿成分で、天然保湿因子と呼ばれています。
1は正しい説明です。
CMC(Critical Micelle Concentration)は、水に溶けた界面活性剤の表面が疎水基に覆われ(親水基が外側)集合体(ミセル)を形成する一定の濃度のことで、臨界ミセル濃度と呼ばれます。
2も正しい説明です。
UV(Ultraviolet)は、太陽光の可視光線よりも波長の短い不可視光線で、紫の可視光線の外側という意味で紫外線と呼ばれています。
3が誤った説明です。
乳液やクリームの乳化によって生成されたエマルジョンには、水を連続相として油滴が分散する水中油滴型( O/W 型)と、油を連続相として水滴が分散する油中水滴型(W/O型)とがあります。
4は正しい説明です。
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02
答えは3です。
1.
NMF は自然保湿因子のことです。
自然保湿因子とは、角質層の水分を保っている成分の総称で、アミノ酸、ピロリドンカルボン酸、乳酸塩、尿素、ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンなどの成分です。
よって、正しいです。
2.
cmcは臨界ミセル濃度のことです。
界面活性剤は水に混ぜると界面張力が落ち、ある一定の濃度のラインで安定して乳化を始めます。
そのラインの濃度を臨界ミセル濃度(cmc)といい、cmc以上になると、界面活性剤の性質を発揮します。
よって、正しいです。
3.
UVは紫外線のことです。
可視光線(380~780㎚)より波長の短いのを紫外線といい、可視光線より波長の長いのを赤外線といいます。
よって、(波長の長い)→(波長の短い)の間違いです。
4.
O/W型とは、水中油型のことです。
乳液やクリームなどのエマルジョンとは水の中に油が分散している状態か、もしくは油の中に水が分散している状態のことを言います。
水の中に油が分散しているのを水中油型(О/W型)といいます。
油の中に水が分散しているのを油中水型(W/О型)といいます。
よって、正しいです。
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03
1 . NMF(天然保湿因子)
アミノ酸などの水溶性の物質で角質層の水分を保持する働きがあります。
2 . cmc(臨海ミセル濃度)
水に石けんを徐々に添加すると界面張力が急に下がり、ある濃度で一定となり、乳化力を発揮します。
この濃度のことをcmc(臨海ミセル濃度)といいます。
3 の解説
赤外線(IR)・・・可視光線より波長の長いもの。
紫外線(UV)・・・可視光線より波長の短いもの。
4 の解説
O/W型(水中油型)・・・水相に油滴を分散させたもの。
W/O型(油中水型)・・・油相に水滴を分散させたもの。
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