理容師の過去問
第42回
感染症 問3

正解は4です。

1 .学校（学級）の閉鎖　→　感染経路対策

2 .野菜類の十分な洗浄　→　感染経路対策

3 .ネズミ族、昆虫等の駆除　→　感染経路対策

4 .患者の入院治療　→　感染源に対する対策

【感染症予防の3原則】
①感染源に対する対策
検疫、患者の発見、届出制度、患者の隔離、出席停止、就業制限など
②感染経路に対する対策
汚染された場所・物件の消毒、飲食物対策、ネズミ・昆虫等の駆除、学校（学級）閉鎖、交通規制など
③人体に対する対策（宿主の感受性対策）
予防接種、衛生思想の普及向上など

答えは４です。

【感染症予防3原則】とは、
感染症を予防するために、3つに分けて対策をたてたものです。

・感染源に対する対策
（感染症の発病者を早期発見、早期治療すること）
　　検疫、患者の発見や隔離、出席就業規制など
・感染経路に対する対策
（環境や飲食物などの清掃や清潔を保つこと）
　　汚染された場所の消毒や閉鎖、飲食物の対策、ネズミや虫の駆除など
・人体に対する対策
（抵抗力をつけること）
　　予防接種、免疫向上など

１、
学校の閉鎖は、感染経路に対する対策になります。
よって、正しいです。

２、
野菜類の洗浄は、感染経路に対する対策になります。
よって、正しいです。

３、
ネズミ族、昆虫等の駆除は、感染経路に対する対策になります。
よって、正しいです。

４、
患者の入院治療は、感染源に対する対策になります。
よって、該当しないので、これが正解になります。

答えは４です。

感染症予防の三原則は
「感染源の排除」「感染経路の遮断」「健康や免疫の管理」です。

①感染源の排除：
感染源とは病原性の微生物（ウイルス、細菌、カビなど）のことで
患者自身のほか、血液や体液、おう吐物や排泄物なども感染源となります。

主な対処法は
検疫、患者の発見、届出制度、患者の隔離、出席停止、就業制限などです。

②感染経路の遮断：
主な感染経路には、飛沫核（空気）感染、飛沫感染
接触感染、経口感染、血液感染などがあります。

主な対処法は
汚染された場所・物件の消毒、飲食物対策
ネズミ・昆虫等の駆除、学校（学級）閉鎖、交通規制などです。

③健康や免疫の管理：
免疫力を維持して重症化を防ぐためにも
普段から健康管理に気をつけることが大切です。

主な対処法は
予防接種、栄養、睡眠、休息を十分にとり
適度な運動をして体力をつけることです。

１、
学校（学級）の閉鎖は　②感染経路の遮断　です。
よって、正しいです。

２、
野菜類の十分な洗浄は　②感染経路の遮断　です。
よって、正しいです。

３、
ネズミ族、昆虫等の駆除は　②感染経路の遮断　です。
よって、正しいです。

４、
患者の入院治療は　①感染源の排除　です。
よって、感染経路対策に該当しないので誤りです。