理容師の過去問
第42回
感染症 問5

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問題

第42回 理容師国家試験 感染症 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

O−157による腸管出血性大腸菌感染症に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 感染経路は、飲食物等を介しての経口感染である。
  • 病原体は、熱に対して弱い。
  • 潜伏期は、約30日である。
  • 病原体は、ベロ毒素を出すのが特徴である。

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この過去問の解説 (3件)

01

答えは3です。

大腸菌は、家畜やヒトの町内にも存在し
そのほとんどは害がありません。
しかし、中にはヒトに下痢などの症状を引き起こす
大腸菌があり、病原性大腸菌と呼ばれます。
病原性大腸菌は約170種類ありますが
そのうち、ベロ毒素を生産し
出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群を起こすものは
「腸管出血性大腸菌」と呼ばれます。
代表的なものはO(オー)157、O26、O111などです。
また、重症化するものの多くはO157です。


1、
飲食物を介した経口感染がほとんどで
菌に汚染された飲食物を摂取するか
患者の糞便で汚染されたものを口にすることで感染します。
よって、正解です。

2、
腸管出血性大腸菌は75℃で1分間加熱すれば死滅します。
よって、正しいです。

3、
潜伏期は4〜8日です。
通常の細菌性食中毒(数時間〜3日程度)より長いのが特徴です。
よって(約30日)→(4〜8日)の間違いです。

4、
腸管出血性大腸菌感染症の原因菌は、「ベロ毒素」
を発生させる大腸菌です。
よって、正しいです。

参考になった数2

02

正解は3です。

1 .感染経路は、飲食物等を介しての経口感染です。
感染源は汚染された飲食物、井戸水や患者の便です。

2 .病原体は、熱に対して弱く、消毒剤でも容易に死滅します。

3 .潜伏期は、4~8日です。

4 .病原体は、腸管出血性大腸菌O−157であり、ベロ毒素を出すのが特徴です。
※ベロ毒素により「溶血性尿毒症症候群」とよばれる合併症を引き起こす危険性があります。

参考になった数1

03

答えは3です。

【腸管出血性大腸菌感染症】とは、
病原体は、Oー157などの腸管出血性大腸菌です。
食中毒の一つです。
有害な大腸菌を病原性大腸菌といい、非常に強い毒素のベロ毒素を作る病原性大腸菌を、腸管出血性大腸菌と言います。
感染経路は、経口感染です。
潜伏期間は、2~8日間です。
症状は、軽度の下痢、激しい腹痛、水様便、血便です。


1、
感染経路は、経口感染で、家畜や感染者の糞便に汚染された飲食物を口にすることです。
よって、正しいです。

2、
腸管出血性大腸菌は、食品の中心部まで、75℃以上1分以上加熱すると良いとされています。
よって、正しいです。

3、
潜伏期間は、2~8日間と言われています。
よって、(30日間)→(2~8日間)の間違いです。

4、
腸管出血性大腸菌の特徴は、非常に強い毒素のベロ毒素を作ります。
このベロ毒素は、出血性の下痢を起こし、重篤な溶血性尿毒症症状群を引き起こします。
よって、正しいです。

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