理容師の過去問
第48回
公衆衛生・環境衛生 問5

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問題

第48回 理容師国家試験 公衆衛生・環境衛生 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

一酸化炭素に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  • 不快な臭いがする。
  • 赤血球のヘモグロビンとの結合力が酸素より強い。
  • 人間の健康に対する影響はない。
  • 空気中には窒素に次いで多く含まれる。

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この過去問の解説 (3件)

01

公衆衛生・環境衛生に関する問題です。

 

一酸化炭素の特徴

無色・無臭・無味・無刺激で発生に気づきにくいが非常に毒性があります

・血液中のヘモグロビンとの結合力が酸素の200倍以上で、体内に入ると様々な中毒症状が起きます。

・頭痛、めまい吐き気などが起こり、重篤な場合は死に至ることもあります。

選択肢1. 不快な臭いがする。

・・・・誤った文章です。無臭のため発生に気づきにくいです。

選択肢2. 赤血球のヘモグロビンとの結合力が酸素より強い。

・・・・正しい文章です。

選択肢3. 人間の健康に対する影響はない。

・・・・誤った文章です。毒性が強く、体内に入ると様々な中毒症状が起きます

選択肢4. 空気中には窒素に次いで多く含まれる。

・・・・誤った文章です。有機物の不完全燃焼により生じる気体です

まとめ

よって、【赤血球のヘモグロビンとの結合力が酸素より強い。】が正しい文章です。

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02

一酸化炭素中毒という言葉を聞いたことのある人は多いと思います。身体にとってどのような気体であるかを覚えておき、問題に取り組みましょう。

選択肢1. 不快な臭いがする。

一酸化炭素は無味無臭です。よって誤りです。

選択肢2. 赤血球のヘモグロビンとの結合力が酸素より強い。

一酸化炭素は酸素と比べて200倍以上もヘモグロビンとの結合力があります。よって正しいです。

選択肢3. 人間の健康に対する影響はない。

一酸化炭素は人体にとって毒性の強い気体です。耳鳴り、吐き気、頭痛などの症状を引き起こす一酸化炭素中毒は、最悪の場合、死に至ることもあります。よって誤りです。

選択肢4. 空気中には窒素に次いで多く含まれる。

空気中は、窒素が約78%、次いで酸素が約21%その他アルゴンなどの気体が含まれています。

よって誤りです。

まとめ

一酸化炭素で覚えるべき特徴はさほど多くありません。人体に悪影響を及ぼす気体であることを覚えておけば、問題も解きやすくなると思います。

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03

まずはシンプルに「一酸化炭素=毒性が高く、危険」ということを覚えましょう。

そして、無色、無臭、無味、無刺激で人間の感覚器では感じることが難しいということをおさえます。

この2つをおさえると選択肢中の違和感に気が付きやすくなり、消去法などで答えを導きやすくなります。

選択肢1. 不快な臭いがする。

一酸化炭素は、無色、無臭、無味、無刺激性のガスです。

そのため、人間の感覚器では感じることが非常に難しくなっています。

選択肢2. 赤血球のヘモグロビンとの結合力が酸素より強い。

一酸化炭素がヘモグロビンと結び付く力は、酸素の200倍以上です。

ヘモグロビンと酸素の関係については、保健の教科書あわせて確認しましょう。

一酸化炭素と結合したヘモグロビンは、酸素との結合を阻害してしまい、中毒症状を引き起こします。

選択肢3. 人間の健康に対する影響はない。

人体に有害で、毒性は二酸化炭素よりも強いです。

無色、無臭、無味、無刺激で人間の感覚器で感じることが困難なのにもかかわらず、毒性が強いということから、その危険性がわかるかと思います。

選択肢4. 空気中には窒素に次いで多く含まれる。

二酸化炭素より毒性が強い気体が、空気中に多く含まれていては大変ですよね。

空気中に含まれる気体は、多い順に窒素、酸素、アルゴン、二酸化炭素、その他です。

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