理容師の過去問
第48回
香粧品化学 問5

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問題

第48回 理容師国家試験 香粧品化学 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

パーマ剤やヘアカラーの成分とその配合目的に関する次の組合せのうち、正しいものはどれか。
  • アンモニア水 ――――――― 調色剤(カップラー)
  • パラフェニレンジアミン ―― 酸化剤
  • レゾルシン ―――――――― アルカリ剤
  • チオグリコール酸 ――――― 還元剤

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この過去問の解説 (3件)

01

香粧品化学に関する問題です。

選択肢1. アンモニア水 ――――――― 調色剤(カップラー)

・・・・誤った組み合わせです。正しくは、アルカリ剤です。

選択肢2. パラフェニレンジアミン ―― 酸化剤

・・・・誤った組み合わせです。正しくは、染料中間体です。

選択肢3. レゾルシン ―――――――― アルカリ剤

・・・・誤った組み合わせです。正しくは、調色剤(カップラー)です。

選択肢4. チオグリコール酸 ――――― 還元剤

・・・・正しい組み合わせです。

まとめ

よって、【チオグリコール酸 ― 還元剤】が正しい組み合わせです。

参考になった数1

02

還元剤、酸化剤をまずおさえます。

複数種類ある場合(例:チオグリコール酸とシステイン)、違いもあわせて覚えておきましょう。

選択肢1. アンモニア水 ――――――― 調色剤(カップラー)

アンモニア水は、アルカリ剤です。

国家試験に出やすいものでは、アンモニア水のほかにモノエタノールアミンがあります。

選択肢2. パラフェニレンジアミン ―― 酸化剤

パラフェニレンジアミンは、染料中間体です。

パラフェニレンジアミンは、まれにアレルギーを起こすことがあります。

選択肢3. レゾルシン ―――――――― アルカリ剤

レゾルシンは、調色剤です。

これは単体ではほとんど発色がありません。

染毛中間体とあわせて酸化させると、染毛中間体のみのときとは違った発色になります。

選択肢4. チオグリコール酸 ――――― 還元剤

チオグリコール酸は、還元剤です。

もうひとつ、システインという成分も還元剤としてありますが、ケラチンを還元する力は、チオグリコール酸のほうがより強いです。

参考になった数1

03

パーマ剤や染毛剤には、一剤と二剤があり、それぞれの目的に合わせた成分が配合されています。

選択肢1. アンモニア水 ――――――― 調色剤(カップラー)

アンモニア水は、1剤と呼ばれる薬液中に、酸化染料に加えて、アルカリ剤として配合されています。

よってこの組み合わせは誤りです。

選択肢2. パラフェニレンジアミン ―― 酸化剤

パラフェニレンジアミンは、酸化染料の種類の一つである染料中間体として配合されています。パラフェニレンジアミン自体は色がついておらず、酸化剤と合わせて酸化させることによって発色する特徴を持ちます。

よって誤りです。

選択肢3. レゾルシン ―――――――― アルカリ剤

レゾルシンは、酸化染料の種類の一つである調色剤(カップラー)として配合されています。

単体で酸化させてもあまり発色しませんが、染料中間体と合わせることによって発色する特徴を持ちます。

よって誤りです。

選択肢4. チオグリコール酸 ――――― 還元剤

チオグリコール酸は、パーマ剤の一剤に還元剤として配合されています。

一剤は、他にアルカリ剤等も配合されていますが、これは還元力を強化するために用いられています。

よって正しいです。

まとめ

パーマの工程は、一剤で還元することによって毛髪のシスチン結合を切断します。次に二剤で酸化することによって、シスチン結合を再度結合させます。

一剤や二剤は何を目的にするかを覚えておくと、成分の種類も覚えやすくなると思います。

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