理容師 過去問
第50回
問31 (皮膚科学 問1)

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問題

理容師試験 第50回 問31(皮膚科学 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

皮膚の構造に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a  皮膚の厚さは部位による差がなく、均一である。
b  皮膚の最も外側にある表皮は、その95%が色素細胞(メラノサイト)で成り立っている。
c  表皮と真皮の境目が波形であることは、皮膚の弾力性の一因である。
d  真皮の下方には、多量の脂肪を含んだ皮下組織がある。
  • aとb
  • bとc
  • cとd
  • aとd

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この過去問の解説 (3件)

01

皮膚は、表皮・真皮・皮下組織の3層構造になっています。それぞれの特徴を覚えておきましょう。

 

① 表皮(ひょうひ)

  皮膚の最も外側にあり、外部環境から体を守る役割を果たします。

  血管がなく、基底層の細胞が分裂・増殖し、徐々に押し上げられて角質層となります。

② 真皮(しんぴ)

  表皮の下にあり、皮膚の強度や弾力性を支えています。毛細血管が豊富で、

  栄養や酸素を供給します。

③ 皮下組織(ひかそしき)

  真皮の下にある、脂肪を多く含む組織です。

 

選択肢1. aとb

a誤り 皮膚の厚さは部位による差がなく、均一である。

 皮膚の厚さは部位によって異なります。

例えば、手のひらや足の裏の皮膚は厚く、まぶたや陰部の皮膚は薄いです。

 

b誤り  表皮の最も外側にある表皮は、その95%が色素細胞(メラノサイト)で成り立っている。

表皮の主成分は角化細胞(ケラチノサイト)であり、約95%を占めています。

メラノサイトは表皮の基底層に存在しますが、その割合はごくわずかです。

選択肢2. bとc

b誤り  表皮の最も外側にある表皮は、その95%が色素細胞(メラノサイト)で成り立っている。

表皮の主成分は角化細胞(ケラチノサイト)であり、約95%を占めています。

メラノサイトは表皮の基底層に存在しますが、その割合はごくわずかです。

 

c正しい

表皮と真皮の境目が波形であることは、皮膚の弾力性の一因です。

 表皮と真皮の境目は波形(真皮乳頭層)になっており、

 これが皮膚の強度や弾力性を保つのに役立っています。

 

 

選択肢3. cとd

c正しい

表皮と真皮の境目が波形であることは、皮膚の弾力性の一因です。

 表皮と真皮の境目は波形(真皮乳頭層)になっており、

 これが皮膚の強度や弾力性を保つのに役立っています。

 

d正しい

真皮の下方には、多量の脂肪を含んだ皮下組織がある。

真皮の下には皮下組織があり、脂肪を多く含み、

クッションのような役割を果たしています。

選択肢4. aとd

a誤り 皮膚の厚さは部位による差がなく、均一である。

 皮膚の厚さは部位によって異なります。

例えば、手のひらや足の裏の皮膚は厚く、まぶたや陰部の皮膚は薄いです。

 

d正しい

真皮の下方には、多量の脂肪を含んだ皮下組織がある。

真皮の下には皮下組織があり、脂肪を多く含み、

クッションのような役割を果たしています。

 

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02

この問題は、皮膚の構造に関する記述で正しいものの組合せを選びます。

選択肢1. aとb

a.誤った記述です。皮膚の厚さは部位によって異なり均一ではありません。

b.誤った記述です。皮膚の最も外側にある表皮は90%以上をケラチノサイトと呼ばれる角化細胞で成り立っています。

選択肢2. bとc

b.誤った記述です。皮膚の最も外側にある表皮は90%以上をケラチノサイトと呼ばれる角化細胞で成り立っています。

c.正しい記述です。表皮と真皮の境目は表皮突起と真皮乳頭が入り組み、波形になっています。その波形が弾力性の一因でもあります。

選択肢3. cとd

c.正しい記述です。表皮と真皮の境目は表皮突起と真皮乳頭が入り組み、波形になっています。その波形が弾力性の一因でもあります。

d.正しい記述です。皮膚の構造は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層構造になっています。

皮下組織は、脂肪を多く含んでいるため皮下脂肪組織とも言われています。

選択肢4. aとd

a.誤った記述です。皮膚の厚さは部位によって異なり均一ではありません。

d.正しい記述です。皮膚の構造は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層構造になっています。

皮下組織は、脂肪を多く含んでいるため皮下脂肪組織とも言われています。

まとめ

この問題のポイントは、

皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層構造

表皮と真皮の境目は波形で弾力がある

表皮は90%以上をケラチノサイト(角化細胞)で成り立っている。

この3点を覚えておきましょう。

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03

皮膚は3層で構造されており、表面から表皮、真皮、皮下組織です。

それぞれの特徴と役割を理解しましょう。


 

選択肢1. aとb

a  皮膚の厚さは部位による差がなく、均一である。 → 誤り

 

部位によって違います。

・顔の皮膚は薄くてやわらかい場所ですが、厚みに差があります。頬は比較的厚いです。

・手掌と足底の皮膚は角質層に厚みがあります。常に皮下脂肪があり、クッションのはたらきをしています。

 

選択肢2. bとc

b  皮膚の最も外側にある表皮は、その95%が色素細胞(メラノサイト)で成り立っている。 →誤り

 

表皮細胞の中で95%を占めるのは、角化細胞(ケラチノサイト)です。

選択肢3. cとd

c  表皮と真皮の境目が波形であることは、皮膚の弾力性の一因である。 →正しい

 

表皮と真皮の境は水平でなく、波状になっている。波状であるメリットは以下のとおりです。

・弾力性がある

・伸び縮みが容易

・表皮と真皮の連絡が強く保たれる

 

選択肢4. aとd

d  真皮の下方には、多量の脂肪を含んだ皮下組織がある。 →正しい

 

 

皮下組織にある脂肪細胞が脂肪をつくります。

役割は以下のとおりです。

・外界からの機械的外力が及ばないように作用する。(クッションの役割)

・体内の熱が外界の温度変化に左右されないようにする。(断熱材の役割)

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