理容師 過去問
第51回
問23 (衛生管理技術 問3)

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問題

理容師試験 第51回 問23(衛生管理技術 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

理学的消毒法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 紫外線には、細菌のDNAや細胞壁を破壊する作用がある。
  • 紫外線の消毒効果は、油膜などの汚れのある表面でも減弱しない。
  • 煮沸消毒の消毒時間は、水が沸騰してから計る。
  • 蒸気消毒は、煮沸消毒より長い時間を要する。

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この過去問の解説 (2件)

01

理学的消毒法とは、

物理的手段(熱・光・放射線など)によって微生物を死滅・除去する方法のことです。

 

主に以下の3つがあります。

紫外線消毒:表面の殺菌に有効。ただし遮蔽物や汚れに弱い

煮沸消毒:100℃の熱湯で微生物を殺菌(芽胞にはやや弱い)

上記消毒:高温の蒸気を利用し、煮沸より高温で強力

選択肢1. 紫外線には、細菌のDNAや細胞壁を破壊する作用がある。

正しい記述です

 

紫外線(特にUV-C)は、DNAを損傷し、微生物の増殖を抑える作用があります。

選択肢2. 紫外線の消毒効果は、油膜などの汚れのある表面でも減弱しない。

正解

 

誤り

紫外線は表面しか照射できず、汚れ・油膜・影になる部分には届かないため、効果が減弱します。

選択肢3. 煮沸消毒の消毒時間は、水が沸騰してから計る。

正しい記述です

 

煮沸の殺菌力は100℃に達してから発揮されるため、沸騰後からの時間が有効時間となります。

選択肢4. 蒸気消毒は、煮沸消毒より長い時間を要する。

正しい記述です

 

蒸気は物の内部まで温まりにくく、十分な消毒を行うには煮沸より時間がかかる場合があります。

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02

この問題で押さえておくべきポイントは、理学的消毒法(紫外線・煮沸・蒸気など)の特徴と注意点です。

特に紫外線の効果は遮蔽物や汚れで低下することを理解しておく必要があります。

選択肢1. 紫外線には、細菌のDNAや細胞壁を破壊する作用がある。

正しいです。
紫外線(主に波長254nm)はDNAに損傷を与え、増殖を阻害します。

選択肢2. 紫外線の消毒効果は、油膜などの汚れのある表面でも減弱しない。

誤りです。
紫外線は直線的に進むため、汚れや遮蔽物があると効果が著しく低下します。油膜やほこりのある表面では消毒効果が減弱します。

選択肢3. 煮沸消毒の消毒時間は、水が沸騰してから計る。

正しいです。
通常は沸騰後5〜30分程度行います。

選択肢4. 蒸気消毒は、煮沸消毒より長い時間を要する。

正しいです。
蒸気消毒(流通蒸気)は煮沸より低温で行うため、同等の効果を得るには長時間が必要です。

まとめ

紫外線消毒は遮蔽物や汚れで効果が減弱するため、表面を清掃してから照射することが重要です。

煮沸は沸騰後に時間を計り、蒸気消毒は煮沸より長時間必要という特徴も覚えておきましょう。

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