理容師 過去問
第51回
問35 (皮膚科学 問5)

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問題

理容師試験 第51回 問35(皮膚科学 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

皮膚と皮膚付属器官の疾患に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 男性ホルモンは、ニキビの発生要因となる。
  • 腋臭症(えきしゅうしょう)(ワキガ)は、アポクリン腺が機能を開始する思春期に発症することが多い。
  • 顔面単純性粃糠疹(ひこうしん)(ハタケ)は、白癬(はくせん)菌が原因である。
  • 疥癬(かいせん)は、ヒゼンダニの寄生によって起こる。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題で押さえておくべきポイントは、皮膚と皮膚付属器官の代表的な疾患の原因です。特に「ハタケ(顔面単純性粃糠疹)」の原因を正しく理解しているかがポイントになります。

選択肢1. 男性ホルモンは、ニキビの発生要因となる。

思春期に男性ホルモン(アンドロゲン)が増えると皮脂分泌が活発になり、毛穴が詰まりやすくなってニキビの原因になります。

選択肢2. 腋臭症(えきしゅうしょう)(ワキガ)は、アポクリン腺が機能を開始する思春期に発症することが多い。

アポクリン腺からの分泌物が皮膚細菌によって分解され、特有の臭いを発するのがワキガです。思春期から目立つことが多いです。

選択肢3. 顔面単純性粃糠疹(ひこうしん)(ハタケ)は、白癬(はくせん)菌が原因である。

顔面単純性粃糠疹(ハタケ)は小児に多くみられる皮膚疾患で、主な原因は軽い炎症や乾燥による色素減少性皮膚炎です。白癬菌(カビ)が原因ではありません。

選択肢4. 疥癬(かいせん)は、ヒゼンダニの寄生によって起こる。

疥癬はヒゼンダニが皮膚角質内に寄生して起こる感染症で、激しいかゆみを伴います。

まとめ

ハタケは白癬菌ではなく、炎症や乾燥が原因です。覚え方は「ニキビ=男性ホルモン」「ワキガ=アポクリン腺」「疥癬=ダニ」「ハタケ=白癬菌ではない」と整理すると混乱しません。

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02

皮膚と皮膚付属器官の疾患について押さえておきましょう。

 

選択肢1. 男性ホルモンは、ニキビの発生要因となる。

正しい記述です

 

男性ホルモンは皮脂分泌を促進しニキビ(尋常性ざ瘡)の発生要因となります。

選択肢2. 腋臭症(えきしゅうしょう)(ワキガ)は、アポクリン腺が機能を開始する思春期に発症することが多い。

正しい記述です

 

腋臭症(ワキガ)はアポクリン汗腺が活発になる思春期以降に起こりやすくなります。

選択肢3. 顔面単純性粃糠疹(ひこうしん)(ハタケ)は、白癬(はくせん)菌が原因である。

正解 

 

 

顔面単純性粃糠疹(ひこうしん)(ハタケ)は、乾燥や皮膚バリア機能の低下が主な原因であり白癬菌は関係ありません。

白癬菌によって起こるのは水虫などの病気です。

 

選択肢4. 疥癬(かいせん)は、ヒゼンダニの寄生によって起こる。

正しい記述です

 

疥癬(かいせん)はヒゼンダニが皮膚に寄生して発症する感染症です。

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