理容師 過去問
第51回
問36 (香粧品化学 問1)

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問題

理容師試験 第51回 問36(香粧品化学 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

香粧品に配合される物質とそれを溶かしている水に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  • 物質が均一に溶け合って液体の状態のとき、溶けている物質を溶媒という。
  • 窒素を含む化合物を有機化合物という。
  • 酸素原子に水素原子2個が結合した水分子内で生じている電気の偏りを極性という。
  • 水に電解質を溶かしたとき、水素イオンの濃度が高い状態を塩基性という。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題で押さえておくべきポイントは、「溶液の定義」「有機化合物の特徴」「水分子の極性」「酸・塩基の定義」です。特に、溶媒と溶質を取り違えないこと、水分子の極性の有無を理解しておくことが重要です。

選択肢1. 物質が均一に溶け合って液体の状態のとき、溶けている物質を溶媒という。

均一に溶けた液体を溶液といい、溶けている物質は溶質、溶かしている液体を溶媒といいます。ここを逆に覚えないよう注意です。

選択肢2. 窒素を含む化合物を有機化合物という。

有機化合物とは一般に炭素を含む化合物を指します。窒素を含むこともありますが、それが有機化合物の定義ではありません。

選択肢3. 酸素原子に水素原子2個が結合した水分子内で生じている電気の偏りを極性という。

水分子は酸素原子の電気陰性度が高いため、酸素側が負に、水素側が正に帯電しやすい状態(電気の偏り=極性)を持ちます。この極性が、水が「万能溶媒」と呼ばれる理由の一つです。

選択肢4. 水に電解質を溶かしたとき、水素イオンの濃度が高い状態を塩基性という。

水素イオン(H⁺)が多いと酸性です。逆に、水酸化物イオン(OH⁻)が多いと塩基性になります。

まとめ

この問題のポイントは「溶質=溶けるもの、溶媒=溶かすもの」「有機化合物=炭素を含む」「水は極性分子」「酸性=H⁺が多い、塩基性=OH⁻が多い」という基礎を押さえることです。特に溶媒・溶質の用語混同に注意しましょう。

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02

溶媒と溶質は間違えやすいので注意しましょう。

選択肢1. 物質が均一に溶け合って液体の状態のとき、溶けている物質を溶媒という。

誤り

 

溶けている物質は「溶質」であり、

それを溶かしている液体のことを「溶媒」といいます。

 

選択肢2. 窒素を含む化合物を有機化合物という。

誤り

 

有機化合物とは炭素を主成分とする化合物のことです。

窒素を含むこともありますが、窒素が含まれている=有機化合物ではありません。

 

選択肢3. 酸素原子に水素原子2個が結合した水分子内で生じている電気の偏りを極性という。

正しい

 

水分子(H₂O)は酸素が電気を引き寄せる力(電気陰性度)が強く、酸素側に電子が偏っています。

これにより水分子は極性分子となり「極性」と呼ばれる電気的な偏りとなります。

 

 

選択肢4. 水に電解質を溶かしたとき、水素イオンの濃度が高い状態を塩基性という。

誤り

 

水に電解質(塩酸や水酸化ナトリウムなど)を溶かしたとき、

水素イオンが多いと酸性、

水酸化物イオンが多いと塩基性(アルカリ性)になります。

 

 

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