理容師 過去問
第51回
問37 (香粧品化学 問2)

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問題

理容師試験 第51回 問37(香粧品化学 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

油性原料に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  • 毛髪に親和性の高いアミノ変性シリコーンは、すぐれたコンディショニング効果を発揮する。
  • カルナウバロウは、羊の毛からとれる動物性ロウである。
  • 植物を原料とするスクワランは、油脂である。
  • 常温では、脂肪は脂肪油より流動性が高い。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題で押さえておくべきポイントは、油性原料の種類と特徴です。シリコーンの機能性、動物性ロウ・植物性ロウの違い、スクワランの分類、脂肪と油脂の性状が出題の狙いです。

選択肢1. 毛髪に親和性の高いアミノ変性シリコーンは、すぐれたコンディショニング効果を発揮する。

アミノ基を持つシリコーンは毛髪のダメージ部位に吸着しやすく、柔軟性・つや・滑りを改善する効果があります。ヘアコンディショナーやトリートメントに広く利用されています。

選択肢2. カルナウバロウは、羊の毛からとれる動物性ロウである。

カルナウバロウはブラジル産のカルナウバヤシの葉から得られる植物性ロウです。羊の毛から得られる動物性ロウは「ラノリン」です。

選択肢3. 植物を原料とするスクワランは、油脂である。

スクワランはスクワレンを水素添加した炭化水素油であり、油脂(グリセリド)ではありません。酸化安定性が高く、化粧品の保湿成分として使われます。

選択肢4. 常温では、脂肪は脂肪油より流動性が高い。

常温で固体のものを脂肪、液体のものを脂肪油と呼びます。したがって、流動性が高いのは脂肪油です。

まとめ

油性原料の分類は「ラノリン=動物性ロウ」「カルナウバロウ=植物性ロウ」「スクワラン=油脂ではなく炭化水素油」「脂肪=固体/脂肪油=液体」と整理すると理解しやすいです。正しいのはアミノ変性シリコーンです。

参考になった数2

02

理容師国家試験では化粧品原料の分類や性質に関する細かな知識が問われるため、しっかり整理しておきましょう。

選択肢1. 毛髪に親和性の高いアミノ変性シリコーンは、すぐれたコンディショニング効果を発揮する。

正しい

 

アミノ変性シリコーンは毛髪表面に吸着しやすく、

手触りをなめらかにしたりツヤを与えたりするコンディショニング効果に優れた成分です。

特に傷んだ髪のキューティクルを整える用途でよく使われます。

 

 

選択肢2. カルナウバロウは、羊の毛からとれる動物性ロウである。

誤り

 

カルナウバロウはブラジル産の「カルナウバヤシの葉」から採れる植物性ロウです。

羊の毛からとれるのはラノリンです。

 

選択肢3. 植物を原料とするスクワランは、油脂である。

誤り

 

スクワランは炭化水素類(飽和炭化水素)であって油脂ではありません。

油脂とは「グリセリンと脂肪酸がエステル結合したもの」を指します。

選択肢4. 常温では、脂肪は脂肪油より流動性が高い。

誤り

 

一般に脂肪(動物性脂など)は固体であることが多く、

脂肪油(植物油など)は液体なので流動性が高いのは脂肪油の方となります。

 

 

 

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