理容師 過去問
第51回
問38 (香粧品化学 問3)

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問題

理容師試験 第51回 問38(香粧品化学 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

界面活性剤の働きに関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a  ある濃度以上に水中に溶けた界面活性剤どうしで親水基を外側に向けて形成する集合体をイオンという。
b  可溶化とは水に溶けやすい物質を溶けにくくする作用をいう。
c  乳化して得られたものをエマルション(エマルジョン)という。
d  液体中に粉体が均一な微細粒子状に安定して存在しているとき、これを分散しているという。
  • aとb
  • bとc
  • cとd
  • aとd

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この過去問の解説 (2件)

01

界面活性剤の主な働きを覚えておきましょう

・乳化(にゅうか)→ 水と油を混ぜる働き。

 例:クレンジングオイル、ヘアクリームなど。

・可溶化(かようか)→ 水に溶けにくい物質を、水に溶かせるようにする。

 例:香料などをシャンプーに混ぜるとき。

・洗浄(せんじょう)→ 油や汚れを水と一緒に洗い流す。

 例:シャンプーやボディソープ。

・起泡(きほう)・消泡(しょうほう)→ 泡立てたり、泡を消したりする作用。

・分散(ぶんさん)→ 粉や固体を液体の中に均一に混ぜる。

選択肢1. aとb

a 誤り

界面活性剤がある濃度以上に水中に存在すると、自発的にミセルという球状の集合体を作ります。

これは親水基が外側、疎水基が内側を向いた構造です。

 

b 誤り

「可溶化」とは逆の説明となっています。

可溶化とは水に溶けにくい物質を界面活性剤の力で水に溶けるようにする作用のことです。

 

選択肢2. bとc

b 誤り

 「可溶化」とは逆の説明となっています。

可溶化とは水に溶けにくい物質を界面活性剤の力で水に溶けるようにする作用のことです。

 

c 正しい

乳化とは、水と油のように混じりにくい2つの液体を界面活性剤を使って混合し、

エマルジョンという乳濁状態を作ることを指します。

選択肢3. cとd

正解

 

c 正しい

乳化とは、水と油のように混じりにくい2つの液体を界面活性剤を使って混合し、

エマルジョンという乳濁状態を作ることを指します。

 

d 正しい

粉体が液体中に均一に微細な粒子として分散して存在している状態を「分散している」といいます。

選択肢4. aとd

a 誤り

界面活性剤がある濃度以上に水中に存在すると、自発的にミセルという球状の集合体を作ります。

これは親水基が外側、疎水基が内側を向いた構造です。

 

d 正しい

粉体が液体中に均一に微細な粒子として分散して存在している状態を「分散している」といいます。


 

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02

この問題で押さえておくべきポイントは、界面活性剤の基本的な作用です。界面活性剤は、ミセル形成・可溶化・乳化・分散といった働きを持ちます。それぞれの定義を正しく整理しておくことが大切です。

選択肢1. aとb

a:正しくは「ミセル」といいます。親水基を外側、疎水基を内側にして集合する構造体です。

b:可溶化とはその逆で、水に溶けにくい物質を界面活性剤の働きによって水に溶けやすくすることを指します。

選択肢2. bとc

b:可溶化とはその逆で、水に溶けにくい物質を界面活性剤の働きによって水に溶けやすくすることを指します。
c:油と水のように互いに混じり合わない液体を、界面活性剤によって分散させた系をエマルションと呼びます。化粧品や食品でよく利用されます。

選択肢3. cとd

c:油と水のように互いに混じり合わない液体を、界面活性剤によって分散させた系をエマルションと呼びます。化粧品や食品でよく利用されます。

d:固体微粒子を液体中に均一に散らしている状態を分散といいます。界面活性剤は分散安定化の役割も果たします。

選択肢4. aとd

a:正しくは「ミセル」といいます。親水基を外側、疎水基を内側にして集合する構造体です。

d:固体微粒子を液体中に均一に散らしている状態を分散といいます。界面活性剤は分散安定化の役割も果たします。

まとめ

界面活性剤の作用は「ミセル形成(aの誤り)」「可溶化=水に溶けにくい物質を溶けやすく(bの誤り)」「乳化=エマルション(c 正しい)」「分散(d 正しい)」です。したがって正しい組合せは cとd です。

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