社会福祉士の過去問
第27回(平成26年度)
心理学理論と心理的支援 問9
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問題
社会福祉士試験 第27回(平成26年度) 心理学理論と心理的支援 問9 (訂正依頼・報告はこちら)
パーソナリティに関する次の記述のうち、特性論の説明として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- エス・自我・超自我の区別と相互作用説は、特性論の一つの証拠となっている。
- 体格や価値に基づく生活様式などの違いでカテゴリー化し、特性をとらえる。
- 外向性・神経症傾向・誠実性・調和性・経験への開放性から成るビッグファイブ(5因子説)は、特性論の一例である。
- 典型例が明示され、パーソナリティを直感的・全体的に把握するのに役立つ。
- パーソナリティ全体をいくつかの層の積み重なった構造としてとらえる。
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この過去問の解説 (4件)
01
1.エス・自我・超自我の区別はフロイトが提唱した構造論であり、相互作用説は遺伝と環境が相互に作用するという考え方です。どちらも特性論の証拠となるものではありません。
2.体格や価値に基づく生活様式の違いでカテゴリー化するのは、類型論です。
3.ビッグファイブは特性論の一例です。
4.典型例が明示され、パーソナリティを直観的・全体的に把握するのに役立つのは、類型論です。
5.パーソナリティ全体をいくつかの層の積み重なった構造としてとらえるのは、構造論です。
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02
エス・自我・超自我の区別は、フロイトの精神分析に寄るもので、エス・自我・超自我の3つの面から人の心を捉えたもので、パーソナリティの個人差を捉えたものではありません。
相互作用説は、社会と環境が相互に作用しあって、人の行動や性格が形成されると考える立場で、パーソナリティの個人差を捉える特性論とは別のものです。
×2 . 体格や価値に基づく生活様式などの違いでカテゴリー化し、特性をとらえるのは、類型論の立場です。
○3 . 特性論は、人のパーソナリティをいくつかの特性として捉える方法論です。
外向性・神経症傾向・誠実性・調和性・経験への開放性から成るビッグファイブ(5因子説)は、特性論の一例です。
×4 . 典型例が明示され、パーソナリティを直感的・全体的に把握するのに役立つのは、類型論です。
×5 . 特性論は、人のパーソナリティ(性格)をいくつかの特性として捉える方法です。
集団の中における個人差について、例えば、内向的か外向的かというようないくつかの因子に分けて査定するものです。
逆に、力動論では、エス・自我・超自我のように、人の人格を層の積み重なった構造として捉えています。
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03
2× パーソナリティをカテゴライズすることは類型論の捉え方です。
3○ 設問のようにパーソナリティを複数の特性から構成されるものとして捉えるのは特性論です。
4× 設問のような特徴を備えるのは類型論によるパーソナリティの捉え方です。
5× パーソナリティを階層的に捉える特性論(アイゼンの特性論)もありますが、特性論全般には共通しません。
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04
2【×】設問は類型論の捉え方です。
3【○】複数の特性からパーソナリティは形成されていくという考え方が特性論として当てはまります。
4【×】設問は類型論によってパーソナリティを当てはめる方法です。
5【×】特性論の理論ではあるが、一般の特性論に当てはまるものではないです。
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