社会福祉士の過去問
第27回(平成26年度)
心理学理論と心理的支援 問12

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

社会福祉士試験 第27回(平成26年度) 心理学理論と心理的支援 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

人格検査に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • P-Fスタディは、愛着に対する特徴的な反応様式や攻撃に対する傾向を知るのに役立つ。
  • TAT(主題統覚検査、絵画統覚検査)は、提示された絵を見て作った物語の内容から、隠された欲求やコンプレックスの存在を明らかにする。
  • ロールシャッハテストは、被検査者の視覚・運動ゲシュタルト機能を通して人格特徴の把握及び理解を目的とする。
  • 東大式エゴグラム(TEG)は、抑圧・不安・達成の三つの自我状態で構成され、各自我状態のバランスから性格分析を行う。
  • 内田クレペリン精神検査は、積木構成課題結果の心的活動の調和・均衡の様態から、種々の場面で適切な行動を示すことができるかどうかについて見立てる。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

1.P-Fスタディは、欲求不満の場面が描かれたイラストに対する反応から、攻撃に対する傾向を知るのに役立ちますが、愛着に対する反応を見る検査ではありません。

2.TATは、提示された絵を見て作った物語の内容から、隠された欲求やコンプレックスの存在を明らかにする検査です。

3.ロールシャッハテストは、インクのしみの絵の反応から心理状態を分析する検査です。視覚・運動ゲシュタルト機能を通して人格特徴の把握及び理解を目的とするのは、ベンダー・ゲシュタルト検査です。

4.東大式エゴグラムは、5つの自我状態(CP,NP,A,FC,AC)の強弱を分析する性格検査です。

5.内田クレペリン精神検査は、連続した単純な作業を繰り返して評価する検査です。積木を用いる検査には、コース立方体検査などがあります。

参考になった数224

02

×1 . P-Fスタディは、絵画欲求不満テスト(picture frustration study)という投影法のテストで、欲求不満場面の漫画のようなイラストを見ながらそれにあったセリフを記入するテストで、攻撃の方向性によって超自我の働き方を把握するテストです。愛着についての傾向はわかりません。

○2 . TAT(主題統覚検査、絵画統覚検査)は、投影法の一つです。提示された絵を見て自由に物語を作ってもらいます。その内容から、隠された欲求やコンプレックスの存在を明らかにするものです。

×3 . ロールシャッハテストは、インクブロットが何に見えるかを自由に語らせることによって、人格特徴の把握及び理解を目的とするものです。被検査者の視覚・運動ゲシュタルト機能を通して人格特徴の把握及び理解を目的とするものは、ベンダーゲシュタルトテストです。

×4 . 東大式エゴグラム(TEG)は、選択式の質問紙テストで、バーンの交流分析の理論に従って、CP(批判的な親)、NP(養育的な親)、A(大人)、FC(自由な子ども)、A C(順応した子ども)という5つの自我状態で、性格を把握し、自己理解と適応に役立てようとするものです。

×5 . 内田クレペリン精神検査は、簡単な数字の足し算の作業を繰り返し行わせ、その作業曲線から、能力的特徴と性格・行動面の特徴を捉えるものです。積木構成課題を用いるテストとしては、コース立方体テストなどがあります。

参考になった数76

03

1× P-Fスタディは絵画ー欲求不満テストとも言われ欲求不満に対する攻撃方向と自我状態から人格を評価するものです。愛着に対する反応をみるものではありません。
2○ 投影法のひとつで欲求の体系を明らかにするものです。
3× 設問はベンダー・ゲシュタルトテストの説明です。ロールシャッハテストは抽象的な図版を見てもらいどのように見えるかで評価します。
4× TEGは「批判的な親(CP)」「保護的な親(NP)」「大人(A)」「自由な子ども(FC)」「従順な子ども(AC)」の5つの自我状態から性格分析を行います。
5×内田クレベリン検査は、連続加算作業を通じて処理能力などを調べるものです。

参考になった数60