社会福祉士の過去問
第27回(平成26年度)
現代社会と福祉 問22

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

社会福祉士試験 第27回(平成26年度) 現代社会と福祉 問22 (訂正依頼・報告はこちら)

貧困及びニードのとらえ方に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • タウンゼント(Townsend,P.)は、貧困者には共通した「貧困の文化(culture of poverty)」があることを明らかにした。
  • リスター(Lister,R.)は、「ノーマティブ・ニード」に加えて、「フェルト・ニード」を提案した。
  • ルイス(Lewis,O.)は、「相対的剥奪」の概念を精緻化することで、相対的貧困を論じた。
  • ブラッドショー(Bradshaw,J.)は、絶対的貧困・相対的貧困の二分法による論争に終止符を打つことを目指した。
  • スピッカー(Spicker,P.)は、「貧困」の多様な意味を、「物質的状態」、「経済的境遇」及び「社会的地位」の三つの群に整理した。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は5です。

1.タウンゼントは、「相対的剥奪」の概念を精緻化することで、相対的貧困を論じました。

2.リスターは、絶対的貧困・相対的貧困の二分法による論争に終止符を打つことを目指しました。

3.ルイスは、貧困者には共通した「貧困の文化」があることを明らかにしました。

4.ブラッドショーは、「ノーマティブ・ニード」に加えて、「フェルト・ニード」を提案しました。

5.スピッカーは、「貧困」の多様な意味を、「物質的状態」「経済的境遇」「社会的地位」の三つの群に整理しました。

参考になった数240

02

×1 . タウンゼント(Townsend, P.)は、「相対的剥奪」の概念を精緻化することで、相対的貧困を論じました。
貧困者には共通した「貧困の文化(culture of poverty)」があることを明らかにしたのは、ルイスです。

×2 . リスター(Lister, R.)は、貧困の概念を、物質的側面のみならず、社会関係の欠如という非物質的側面からも捉えることを目指しました。
「ノーマティブ・ニード」に加えて、「フェルト・ニード」を提案したのは、ブラッドショーです。

×3 . ルイス(Lewis, O.)は、貧困者には共通した「貧困の文化(culture of poverty)」があることを明らかにしました。
「相対的剥奪」の概念を精緻化することで、相対的貧困を論じたのは、タウンゼントです。

×4 . ブラッドショー(Bradshaw, J.)は、ニーズの4類型を「ノーマティブ・ニード(専門家が判断)」、「フェルト・ニード(利用者が感じる)」、「エクスプレスト・ニード(本人の申し出)」、「コンパラティブニード(利用している人と比較して判断する)」として分類しました。

○5 . スピッカー(Spicker, P.)は、「貧困」の多様な意味を、「物質的状態」、「経済的境遇」及び「社会的地位」の三つの群に整理しました。

参考になった数104

03

1× 貧困の文化を明らかにしたのは、アメリカのルイス,Oです。
2× 設問の提案をしたのはイギリスのブラッドショー,Jです。
3× 相対的剥奪の概念を用いて相対的貧困を論じたのはイギリスのタウンゼント,Pです。
4× 設問は、リスター,Rの説明です。
5○ スピッカーは、多様な意味が含まれる貧困を整理しなおしました。

参考になった数58