社会福祉士の過去問
第27回(平成26年度)
現代社会と福祉 問23

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問題

社会福祉士試験 第27回(平成26年度) 現代社会と福祉 問23 (訂正依頼・報告はこちら)

社会的リスクに関する次の記述のうち、「ベヴァリッジ報告」で想定されていなかったものを1つ選びなさい。
  • 疾病により労働者の収入が途絶えるおそれ
  • 勤務先の倒産や解雇により生計の維持が困難になるおそれ
  • 老齢による退職のために稼働収入が途絶えるおそれ
  • 保育や介護の社会化が不充分なため、仕事と家庭の両立が困難になるおそれ
  • 稼得者の退職や死亡により被扶養者の生活が困窮するおそれ

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

ベヴァリッジ報告では、ナショナル・ミニマムの所得保障が基本的目標とされています。1.2.3.5.の収入の途絶えや生活が困窮するおそれについては想定されていましたが、4.の仕事と家庭の両立が困難になるおそれについては想定されていませんでした。

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02

問いに対する正解は「想定されていなかった」ものなるため、×が想定されていたもので、○が想定されていなかったものになります。

1× 疾病に関する社会的リスクは想定されていました。
2× 失業による社会的リスクは想定されていました。
3× 老齢による社会的リスクは想定されていました。
4○ 保育・介護の社会化に関するリスクが指摘されたのは近年のことです。
5× 老齢による社会的リスクに関する記述です。

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03

べヴァレッジ報告は、1942年第二次世界大戦後のイギリスの社会保障のあり方についてまとめた報告書です。

×1 . 「疾病により労働者の収入が途絶え」ることによる貧困に陥るおそれは、べヴァレッジ報告において想定されています。

×2 . 「勤務先の倒産や解雇により生計の維持が困難になるおそれ」も想定されています。

×3 . 「老齢による退職のために稼働収入が途絶えるおそれ」は、想定されています。

○4 . 「保育や介護の社会化が不充分なため、仕事と家庭の両立が困難になるおそれ」は想定されていないです。当時のイギリスでは、女性の社会進出は一般的ではなく、保育や介護と仕事の両立は、問題ではありませんでした。

×5 . 「稼得者の退職や死亡により被扶養者の生活が困窮するおそれ」は想定されていました。

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