社会福祉士の過去問
第27回(平成26年度)
社会調査の基礎 問88
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問題
社会福祉士試験 第27回(平成26年度) 社会調査の基礎 問88 (訂正依頼・報告はこちら)
事例を読んで、調査結果の読み方に関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。
〔事例〕
ある地区で開催された「ふれあいサロン」の参加者の性別と年齢を調査した。その結果、参加者は、男性が64歳と68歳の2名、女性が64歳、66歳、72歳、75歳、77歳、80歳、82歳の7名であった。
〔事例〕
ある地区で開催された「ふれあいサロン」の参加者の性別と年齢を調査した。その結果、参加者は、男性が64歳と68歳の2名、女性が64歳、66歳、72歳、75歳、77歳、80歳、82歳の7名であった。
- 女性参加者の年齢の中央値は、75である。
- 参加者全体の年齢の範囲は、82である。
- 参加者全体の年齢の最頻値は、2である。
- 男性参加者の年齢の平均値は、66である。
- 女性参加者の年齢の分散と男性参加者の年齢の分散は等しい。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.中央値は値を順番に並べたときに、真ん中にくる値です。女性の年齢は、64歳、66歳、72歳、75歳、77歳、80歳、82歳となっていますので、7名中4番目の75歳が中央値となります。
2.値の範囲は、最大値から最小値を引いたものです。最大値が82歳、最小値が64歳であることから、参加者全体の年齢の範囲は82-64で18となります。
3.最頻値は、最も多く確認できる値です。事例では64歳が2回確認できるため、64が最頻値となります。最も多く確認できる値の個数ではありません。
4.平均値は、データの合計をデータの数で割ったものです。男性参加者の年齢の平均値は、(64+68)/2で66となります。
5.分散は、それぞれの数値と平均値の差を二乗して、平均を取ったものです。女性の年齢の分散は39.63、男性の年齢の分散は4となり等しくありません。実際に計算をしなくとも、データの範囲や平均値が異なるため、分散の値(値の散らばり具合)は異なると考えられます。
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02
2× 範囲は82-64=18です。
3× 最頻値は64です。
4○ (64+68)÷2=66歳が平均値です。
5× 分散とはばらつきの程度を示すものですが、設問は計算しなくてもばらつきに差がみられます。
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03
1、適切な内容です。中央値とは、対象となる数字を小さい順に並べ、ちょうど中間になる数字の事を指します。女性参加者の数は7名であり、中間の数字となるのは「75」となります。
2、不適切です。参加者全員の年齢の範囲とは、年齢の最大値である「82」から最小値である「64」を引いた数字である「18」が正解となります。
3、不適切です。「最頻値」とは、対象となる値のデータの中で最も多く出現する数字の事を言います。そのため、本事例における最頻値は「64」となります。
4、適切な内容です。平均値とは対象となる値すべての合計を、対象となるデータの個数で割ったものの事を言います。そのため、本事例における男性の平均値は66となります。
5、不適切です。分散とは数値のばらつき具合をあらわす数字です。その求め方は「データとなる各値の2乗の平均」から「データの平均値の2乗」を引く事で求められます。
本事例の男性の分散は「4」なのに対して、女性参加者の分散はおよそ「74」となり、大きく異なります。
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