社会福祉士の過去問
第28回(平成27年度)
相談援助の理論と方法 問107

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問題

社会福祉士試験 第28回(平成27年度) 相談援助の理論と方法 問107 (訂正依頼・報告はこちら)

事例を読んで、D社会福祉士の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

〔事例〕
Eさん(75歳、女性)は、息子の転勤に伴い1年前に当地に転居してきた。近隣に知人がおらず、日中は独居の状態であり、強い孤独感をもっているようだと、民生委員から相談を受けた地域包括支援センターのD社会福祉士が時々訪問していた。また、このD社会福祉士の紹介を受けて、Eさんは近くの高齢者サロンに定期的に通うようになり、そこで友人もできた。Eさん自身もD社会福祉士に「近頃は、一人で居ても淋しくなくなった」と話した。
  • 「これからも心配なので、もっとお訪ねする回数を増やしましょう」と伝える。
  • 「今後、新たな問題が起きるかもしれませんね。これからも今までどおりお会いしましょう」と伝える。
  • 「ご自分の力で友達を得ることができたので、今後はご自分で困りごとを解消してください」と伝える。
  • 「今後は状況を見て、お訪ねする回数を少なくしようと思いますが、どのようにお考えになりますか」と伝える。
  • 「Eさんのために、今日で支援を終了したいと思います」と伝える。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

1.Eさんの問題は解決に向かっているので、訪問回数を増やす必要はありません。
2.Eさんは自分でサロンに通い、孤独感の問題を解決できてきています。今後の事を不安にさせるような発言は不適切です。
3.問題を解決できたのでこれで終了ではなく、困った時はいつでも再開できるということを伝えることが必要です。
4.設問のとおりです。
5.一方的な支援の終了は不適切です。Eさんと話し合って決めるべきです。

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02

1× Eさんの発言から訪問支援の終結の段階を迎えたと考えられます。
2× サロンでの人間関係構築により孤独感という問題を自力で解決してきたEさんのストレングスを無視する形であり、不適切です。
3× 終結段階では、いつでも支援が再開できることを伝え、フォローアップ体制を整えておくことが必要です。
4〇 終結段階で、Eさんが別離不安を抱かないように、終結の準備・意識化が必要です。
5× 終結の時期はEさんとの話し合いによって決められるものであり、一方的な終結は不適切です。

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03

正解は4です。
1→Eさんの問題は解決の方向へ進んでいる為、訪問日数を増やす必要はありません。
2→Eさんは自分でサロンへ行き孤独感の問題を解決することができました。「新たな問題が起きるかもしれない」と今後を不安にさせてしまう発言は不適切です。
3→いつでも支援が再開できることを終了段階で伝える必要があります。これでは今後は相談できないのかと不安にさせてしまいます。
4→設問の通りです。
5→Eさんの気持ちを確認せず一方的に終了するのは不適切です。

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