社会福祉士の過去問
第29回(平成28年度)
地域福祉の理論と方法 問32
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問題
社会福祉士試験 第29回(平成28年度) 地域福祉の理論と方法 問32 (訂正依頼・報告はこちら)
地域福祉の学説に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 岡村重夫は、生活課題を貨幣的ニードと非貨幣的ニードに分類し、後者に対応する在宅福祉サービスを充実することを重視した。
- 永田幹夫は、地域社会で発生する生活課題の解決を図るために、地域住民の主体的で協働的な問題解決プロセスを重視した。
- 真田是は、在宅福祉サービスを整備することで、社会福祉サービスを必要とする個人や家族の自立を地域社会の場において図ることを重視した。
- 三浦文夫は、生活問題とその解決のための政策、そして地域社会の産業構造の変革も視野に入れた生活の共同的維持・再生産の地域的システムを重視した。
- 右田紀久惠は、地方自治体における福祉政策の充実や住民自治を基底に据えた自治型地域福祉を重視した。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.誤り。貨幣的ニード、非貨幣ニードを分類したのは三浦文夫です。
岡村重夫は地域福祉の概念として、「地域福祉研究」「地域福祉論」を発表しました。
2.誤り。岡村重夫の学説です。岡村重夫は(1)コミュニティケア(2)一般地域組織化(3)福祉組織化(4)予防的社会福祉の4つに分けた事でも有名です。
3.誤り。永田幹夫の学説です。永田幹夫は(1)在宅福祉サービス(2)環境改善サービス(3)運営要件の3つに分けました。
4.誤り。真田是(さなだなおし)は産業政策を通して、地域の経済基盤を高め、住民生活の基盤を発展させることを重視しました。
5.正しい。右田紀久惠は1931年生まれ現在87歳(2018年現在)になられているようです。
『自治型地域福祉の理論』ほか数々の著書あり。
右田=自治型地域福祉と覚えておけば正解できるでしょう。
以上により、選択肢5が正解となります。
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02
1.生活課題を貨幣的ニードと非貨幣的ニードに分類し、後者に対応する在宅福祉サービスを充実することを重視したのは、三浦文夫です。
2.地域社会で発生する生活課題の解決を図るために、地域住民の主体的で協働的な問題解決プロセスを重視したのは、岡村重夫です。
3.在宅福祉サービスを整備することで、社会福祉サービスを必要とする個人や家族の自立を地域社会の場において図ることを重視したのは、永田幹夫です。
4.生活問題とその解決のための政策、そして地域社会の産業構造の変革も視野に入れた生活の共同的維持・再生産の地域的システムを重視したのは、真田是です。
5.右田紀久惠は、地方自治体における福祉政策の充実や住民自治を基底に据えた自治型地域福祉を重視しました。
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03
2× 設問は岡村重夫の学説で、地域社会の諸問題解決を住民主体によるプロセスであることを重視しました。
3× 設問は永田幹夫の学説であり、在宅福祉志向の地域福祉論を提唱しました。
4× 設問は真田是の学説で、運動論的要素を重視し住民参加の取り組みを推進しました。
5〇 右田は、新しい地方自治体モデルとして、個人の主体性と内発性を要件とした自治型地域福祉を提唱しました。
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