社会福祉士の過去問
第29回(平成28年度)
地域福祉の理論と方法 問34

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

1.頼母子講は、共済的・金融的機能を持ち、経済的救済を目的とした組織のことをいいます。

2.七分積金制度は、江戸幕府の下で町人の負担する町の経費を節約した額の中から積立てをして、貧民や孤児を救済した制度のことをいいます。

3.五保の制は、五戸を一組として、共助の機能を持った農耕と貢納のための組織のことをいいます。

4.結は、集落において労働力を交換しあってお互いに作業を手伝うことです。

5.戸令とは、地方行政と民衆が守るべきことを定めたものです。

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02

日本の地域福祉の前史は特に漢字ばかりなので、覚えるのも大変ではないでしょうか。
漢字のイメージをつかむ等、自分なりの覚え方をすると良いかも知れません。

1.正しい。頼母子講は無尽とも呼ばれています。毎月お金を積み立てて、お互い融通し合う事です。

2.誤り。七分積金は江戸時代に松平定信が実施した積金政策を指します。この積金で飢饉や貧困者の救済を行うことを目的としており、明治時代になるまで続いていたとの事です。

3.誤り。五保の制は近隣五戸をもって構成され、納税などについて連帯義務を負うこととされました。

4.誤り。結(ゆい)は相互扶助を意味します。
小さな自治単位などでの共同作業の事です(田植えなど)

5.誤り。戸令(こりょう)は地方行政の組織と民の守るべき秩序を定めたもののことです。

以上により、選択肢1が正解となります。

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03

1〇 頼母子講は、金品の相互融通を目的とした共同体による救済的互助組織です。
2× 設問は賑給に関する説明であり、村落共同体的相互扶助を補完したとされています。
3× 設問は伝統的な血縁・地縁による共同体的相互扶助に関する「鰥寡条」の説明です。
4× 設問は江戸幕府による寛政改革の救済政策のひとつである七分積金制度に関する説明です。
5× 設問は、古代社会における隣保扶助制度である「五保の制」の説明です。

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