社会福祉士の過去問
第29回(平成28年度)
福祉行財政と福祉計画 問46

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問題

社会福祉士試験 第29回(平成28年度) 福祉行財政と福祉計画 問46 (訂正依頼・報告はこちら)

1990年(平成2年)以降の行財政等の動向に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • いわゆる福祉関係八法改正によって、自治体に地域福祉計画の策定が義務づけられた。
  • 介護保険法の施行によって、新ゴールドプランが策定された。
  • 「地方分権一括法」の施行によって、養護老人ホームへの入所措置は市町村の法定受託事務となった。
  • 平成の大合併によって、市の数は減少した。
  • 「三位一体の改革」によって、国庫補助金及び地方交付税が削減された。

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この過去問の解説 (4件)

01

「三位一体の改革」によって、国庫補助金及び地方交付税が削減された。」が正解となります。

選択肢1. いわゆる福祉関係八法改正によって、自治体に地域福祉計画の策定が義務づけられた。

誤り。地域福祉計画は平成12年の社会福祉事業法の改正(現:社会福祉法)から規定されましたので、福祉関係八法の時ではありません。

選択肢2. 介護保険法の施行によって、新ゴールドプランが策定された。

誤り。ゴールドプランには3つあり、ゴールドプラン《1989年》→新ゴールドプラン《1994年》→ゴールドプラン21《1999年》と段階を経ています。

介護保険法の施行は2000年ですので、それよりも前の事です。介護保険制度による需要増加に対応するために、在宅介護強化の数値目標などが記載されています。

選択肢3. 「地方分権一括法」の施行によって、養護老人ホームへの入所措置は市町村の法定受託事務となった。

誤り。養護老人ホーム入所措置は自治事務になります。地方分権一括法の施行以来、事務は大きく2つに分けられました。

それが「法定受託事務」「自治事務」(法定受託事務以外の事務)です。

選択肢4. 平成の大合併によって、市の数は減少した。

誤り。平成の大合併により、市の数は600~780で推移しています。それに対し、町村は1900程度あったものが、現在では800程度に減少しています。

選択肢5. 「三位一体の改革」によって、国庫補助金及び地方交付税が削減された。

正しい。三位一体改革は「国庫補助負担金の廃止」「地方交付税の見直し」「国税から地方税の税源移譲」を柱に小泉内閣時の改革です。

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02

正解は「「三位一体の改革」によって、国庫補助金及び地方交付税が削減された。」です。

選択肢1. いわゆる福祉関係八法改正によって、自治体に地域福祉計画の策定が義務づけられた。

× 福祉関係8法改正で義務化されたのは老人福祉計画と老人保健計画です。

選択肢2. 介護保険法の施行によって、新ゴールドプランが策定された。

× 新ゴールドプラン策定は1994年であり、介護保険法の交付(1997年)や施行(2000年)より前のことです。

選択肢3. 「地方分権一括法」の施行によって、養護老人ホームへの入所措置は市町村の法定受託事務となった。

× 地方分権一括法により法定受託事務となったのは、それ以前に機関委任事務であったものです。養護老人ホーム入所措置は自治事務となりました。

選択肢4. 平成の大合併によって、市の数は減少した。

× 合併により、市は増加し、町村は減少しました。

選択肢5. 「三位一体の改革」によって、国庫補助金及び地方交付税が削減された。

○ 国庫補助負担金改革、税源移譲、地方交付税の見直しの3つを一体として行われた改革が「三位一体改革」です。

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03

正解は「「三位一体の改革」によって、国庫補助金及び地方交付税が削減された。」です。

選択肢1. いわゆる福祉関係八法改正によって、自治体に地域福祉計画の策定が義務づけられた。

地域福祉計画の策定が義務づけられたのは、2000年(平成12年)です。1990年(平成2年)の福祉関係八法改正時ではありません。

選択肢2. 介護保険法の施行によって、新ゴールドプランが策定された。

新ゴールドプランの策定は1994年(平成6年)です。介護保険法の施行である2000年(平成12年)よりも前となっています。

選択肢3. 「地方分権一括法」の施行によって、養護老人ホームへの入所措置は市町村の法定受託事務となった。

養護老人ホームへの入所措置が都道府県から市町村となったのは1990年(平成2年)の福祉関係八法改正時です。

選択肢4. 平成の大合併によって、市の数は減少した。

平成の大合併によって、市の数は増加しています。

選択肢5. 「三位一体の改革」によって、国庫補助金及び地方交付税が削減された。

2002年(平成14年)以降、「三位一体の改革」によって、国庫補助金及び地方交付税が削減されました。

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04

正解は「「三位一体の改革」によって、国庫補助金及び地方交付税が削減された。」です。

選択肢1. いわゆる福祉関係八法改正によって、自治体に地域福祉計画の策定が義務づけられた。

社会事業法の改定により義務づけられました。

選択肢2. 介護保険法の施行によって、新ゴールドプランが策定された。

新ゴールドプランの策定は、介護保険施行によってではありません。その前になります。

選択肢3. 「地方分権一括法」の施行によって、養護老人ホームへの入所措置は市町村の法定受託事務となった。

養護老人ホームへの入所措置は「地方分権一括法」の時ではなく、福祉八法改正の時に、市町村の法定受託事務となりました。

選択肢4. 平成の大合併によって、市の数は減少した。

平成の大合併によって、市の数は増加しました。

選択肢5. 「三位一体の改革」によって、国庫補助金及び地方交付税が削減された。

「三位一体の改革」によって、国庫補助金及び地方交付税が削減されました。

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