社会福祉士の過去問
第29回(平成28年度)
相談援助の理論と方法 問110

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問題

社会福祉士試験 第29回(平成28年度) 相談援助の理論と方法 問110 (訂正依頼・報告はこちら)

地域包括支援センターのD社会福祉士は、民生委員からEさん(75歳、女性)のことで相談を受けた。Eさんは、何とか自立して一人暮らしをしていたが、ここ数日、Eさんの姿が見えないと隣人が民生委員に知らせに来た。そこで、D社会福祉士は民生委員と共にEさん宅を訪れると、Eさんに会うことができた。次のうち、D社会福祉士がこの場面で最初に行うこととして、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • アセスメント
  • プランニング
  • スクリーニング
  • モニタリング
  • コンサルテーション

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この過去問の解説 (3件)

01

1× アセスメントはインテークの後に行われます。
2× プランニングはアセスメントで明らかになったニーズに対する支援計画を組み立てることです。
3○ D社会福祉士が地域包括支援センターのケースとして対応できるかどうかを判断していくようなことをスクリーニングといい、ある相談が所属機関で対応可能かどうか見極めます。
4× モニタリングはサービス提供の実施状況を確認し、内容の進捗・適否などを見極めます。
5× コンサルテーションは、異なる専門職との相談援助関係を通じてより効果的な支援を行えるよう、援助専門職への支援過程のことです。

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02

正解は3です。

1.3.アセスメントは、援助を始めるにあたって行われる評価です。アセスメントを始める前に、自機関で対応できるかどうかをスクリーニングする必要があるため、アセスメントよりもスクリーニングが最も適切な回答といえます。

2.プランニングはアセスメントの内容に基づいて支援計画を立てることです。Eさんと初めて会う場面で行うものではありません。

4.モニタリングは、支援開始後に支援が適切に行われているか評価することです。Eさんと初めて会う場面で行うものではありません。

5.コンサルテーションは。他の専門職に助言等を行うことです。事例でそのような場面は確認できないため、適切ではありません。

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03

1、不適切です。
アセスメントはクライエントの情報収集を行い、その方の困りごとを明らかにした上でそれを解決するための計画立案に繋げる一連の過程を指します。
アセスメントを行う前には「インテーク」と呼ばれるクライエントと信頼関係を築くための受入の過程があり、それを経た上でアセスメントに繋げていく必要があります。

2、不適切です。
プランニングとはクライエントの困りごと(課題)を明らかにしたうえで、それを解決するための計画を立案する行為を指します。
現段階ではEさんの困りごとを把握できておらず、プランニングを行う事はできません。

3、適切な内容です。
スクリーニングはクライエントが抱えている困りごとを確認し、一定の基準に基づいて緊急度などを測る行為の事を指します。

4、不適切です。
モニタリングとはクライエントの情報収集を行い、それを基に立てた支援計画の経過や目標が達成できているかどうかなどを確認する行為を指します。
現状はEさんと初対面であり、Eさんの困りごとなども把握していない状況ですのでモニタリングを行う事はできません。

5、不適切です。
コンサルテーションとは自分の領域以外の問題について、その領域の専門家に助言をもらう行為の事を指します。
現時点ではEさんの困りごとが明らかになっておらず、コンサルテーションの必要性を読み取る事はできません。

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