社会福祉士の過去問
第30回(平成29年度)
現代社会と福祉 問28
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問題
社会福祉士試験 第30回(平成29年度) 現代社会と福祉 問28 (訂正依頼・報告はこちら)
貧困に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- ポーガム( Paugam, S. )は、車輪になぞらえて、経済的貧困と関係的・象徴的側面の関係を論じた。
- タウンゼント( Townsend, P. )は、相対的剥奪指標を用いて相対的貧困を分析した。
- ピケティ( Piketty, T. )は、資産格差は貧困の世代間連鎖をもたらさないと論じた。
- ラウントリー( Rowntree, B.S. )は、ロンドン市民の貧困調査を通じて「見えない貧困」を発見した。
- リスター( Lister, R. )は、社会的降格という概念を通して、現代の貧困の特徴を論じた。
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この過去問の解説 (4件)
01
1.ポーガムは、社会的降格という概念を通して、現代の貧困の特徴を論じました。
2.タウンゼントは、相対的剥奪指標を用いて相対的貧困を分析しました。
3.ピケティは、資産格差について指摘を行っていますが、資産格差が貧困の世代間連鎖をもたらさないとは論じていません。
4.ラウントリーは、ヨーク市で貧困調査を行いました。
5.リスターは、車輪になぞらえて、経済的貧困と関係的・象徴的側面の関係を論じました。
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02
タウンゼンドは、オリジナルの相対的剥奪指標を開発。12の生活活動を行なうために必要な60の項目をリストアップし、人々にそれらの所有の有無を調査。yesの場合は「1」、noの場合は「0」とし、それらを加算したものを相対的剥奪指標と定義しました。
その他の選択肢については、以下のとおりです。
1.イギリスの研究者、ルース・リスターが論じた車輪モデルの説明です。
3.ピケティは、資産格差は貧困の世代間連鎖に繋がると提唱。資産家として株や不動産などの資産があれば儲けることができ、労働者との格差はどんどん広がるとしました。
4.ロンドン市民の貧困調査を行なったのは、ブースです。ラウントリーはブースの影響を受け、イングランド・ヨークでの貧困調査を行ないました。
5.現代の貧困の特徴を「社会的降格」という概念によって唱えたのは、ポーガムです。
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03
2.タウンゼントは、相対的剥奪指標を用いて、相対的貧困を分析しました。
3.ピケティは、資産格差は貧困の世代間連鎖をもたらすと論じました。
4.ラウントリーはヨーク市にて貧困調査を行いました。ロンドン市民に対して貧困調査を行ったのはブースです。
5.リスターは、車輪になぞらえて、経済的貧困と関係的・象徴的側面の関係を論じました。
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04
1→車輪になぞらえて、経済的貧困と関係的・象徴的側面の関係を論じたのは、 リスター( Lister, R. )です。
2→ タウンゼント( Townsend, P. )は、相対的剥奪指標を用いて相対的貧困を分析を行いました。
3→ ピケティ( Piketty, T. )は、資産格差は貧困の世代間連鎖によって生じると論じました。相続によって資本が継承されるしくみが格差を生むという考えです。
4→ロンドン市民の貧困調査を通じて「見えない貧困」を発見したのは、ブース( Booth, C.)です。
ラウントリー( Rowntree, B. S. )は、ヨーク市で調査を行いました。
5→社会的降格という概念を通して、現代の貧困の特徴を論じたのは、ポーガム( Paugam, S. )です。
リスター( Lister, R. )は、イギリスの貧困研究・社会政策研究者です。車輪モデルを概念として示しました。
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