社会福祉士の過去問
第30回(平成29年度)
保健医療サービス 問70
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問題
社会福祉士試験 第30回(平成29年度) 保健医療サービス 問70 (訂正依頼・報告はこちら)
2008年度( 平成20年度 )から2015年度( 平成27年度 )における日本の医療費に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 国民医療費に占める後期高齢者医療費の割合は、増加している。
- 国民医療費の国民所得に占める比率は、減少している。
- 国民医療費に占める入院外医療費の割合は、増加している。
- 国民医療費の公費による財源別負担割合は、国庫の負担割合よりも地方の負担割合の方が高い。
- 国民医療費に占める薬局調剤医療費の割合は、入院外医療費の割合よりも高い。
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この過去問の解説 (3件)
01
「平成27年度 国民医療費」をもとに解説します。
1.国民医療費に占める後期高齢者医療費の割合は、平成20年度が30.0%、平成27年度が33.1%と増加しています。
2.国民医療費の国民所得に占める比率は、平成20年度が9.56%、平成27年度が10.91%と増加しています。
3.国民医療費に占める入院外医療費の割合は、平成20年度が36.3%、平成27年度が34.2%と減少しています。
4.国民医療費の公費による財源別負担割合は、平成20年度が国庫25.1%、地方12.0%、平成27年度が国庫25.7%、地方13.2%と、国庫の負担割合の方が高くなっています。
5.国民医療費に占める薬局調剤医療費の割合は、平成20年度が15.5%、平成27年度が18.8%です。入院外医療費の割合は、平成20年度が36.3%、平成27年度が34.2%であるため、入院外医療費の方が高くなっています。
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02
1.設問のとおりです。H20年度30.0%からH27年度33.1%と増加しています。
2.H20年度9.56%、H27年度10.91%と増加しています。
3.H20年度37.7%、H27年度34.2%と減少しています。
4.H20年度、H27年度とも国庫の負担割合のほうが高いです。
5.H20年度、H27年度とも入院外医療費の割合のほうが高いです。
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03
正答【1】
1.正答
2008年度(平成20年度)から2015年度(平成27年度)における医療費の総額は、年々増加しています。後期高齢者医療費も同様で、増加しています。2008年度は10兆4,273億円(30.0%)、2015年度は14兆255億円(33.1%)となっています。
2.誤答
国民医療費の国民所得に占める比率は、2008年(平成20年度)は「9.56%」に対して、2015年(平成27年度)は「10.91%」となっており、増加しています。
3.誤答
診療別医療費は6種類(医科・歯科・薬局・入院食事、生活・訪問看護・療養費)に分けられます。「入院外医療費」とは、このうち、「医科診療医療費(入院外・入院)」における入院外医療費があてはまります。
国民医療に占める入院外医療費は、2008年(平成20年)では12兆6247億円(36.3%)に対して2015年(平成27年度)では、14兆4709億円(34.2%)と、減少しています。
4.誤答
国民医療費の公費による財源別負担割合見てみると以下の通りです。
2008年(平成20年)「国庫」25.1%、「地方」12.0%
2015年(平成27年)「国庫」25.7%、「地方」13.2%
国庫負担より地方負担のほうが低くなっています。
5.誤答
国民医療費に占める2015年(平成27年)の「入院外医療費」と「薬局調剤医療費」の割合は、入院概医療費 14兆4709億円(34.2%)に対し、薬局調剤医療費 7兆9831億円(18.8%)と、薬局調剤医療費のほうが低くなっています。
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