社会福祉士の過去問
第30回(平成29年度)
権利擁護と成年後見制度 問81
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問題
社会福祉士試験 第30回(平成29年度) 権利擁護と成年後見制度 問81 (訂正依頼・報告はこちら)
「成年後見関係事件の概況( 平成28年1月~12月 )」( 最高裁判所事務総局家庭局 )に示された、成年後見制度の最近の動向に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 「成年後見制度の利用者」は、約20万人である。
- 「成年後見関係事件」の申立件数は、約10万件である。
- 「成年後見人等」と本人との関係をみると、親族が「成年後見人等」に選任されたものが全体の約60%である。
- 「成年後見関係事件」の「終局事件」のうち、鑑定を実施したものは、全体の約半数であった。
- 成年後見開始の申立ての動機としては、介護保険契約締結のためが最も多い。
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この過去問の解説 (3件)
01
「成年後見関係事件の概況( 平成28年1月~12月 )」「成年後見関係事件の概況( 平成29年1月~12月 )」をもとに解説します。
1.「成年後見制度の利用者」は、平成28年が203,551人、平成29年が210,290人です。
2.「成年後見関係事件」の申立件数は、平成28年が34,249件、平成29年が35,737件です。
3.親族が「成年後見人等」に選任されたものは、平成28年が28.1%、平成29年が26.2%です。
4.「成年後見関係事件」の「終局事件」のうち、鑑定を実施したものは、平成28年が全体の約9.2%、平成29年が全体の8.0%でした。
5.成年後見開始の申立ての動機は、平成28年、平成29年とも、預貯金等の管理・解約が最も多くなっています。
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02
1.設問のとおりです。
2.「成年後見関係事件」の申立件数は、約3万5000件です。
3.親族が「成年後見人等」に選任されたものは約28%です。
4.鑑定を実施したものは、全体の約9.2%です。
5.主な申立ての動機は、預貯金等の管理・解約が最も多くなっています。
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03
成年後見関係事件の概況( 平成28年1月~12月 )
https://www.courts.go.jp/vc-files/courts/file2/20170324koukengaikyou_h28.pdf
1.正答
2016年(平成28年)12月時点で、成年後見制度の利用者数は、合計で20万3551人でした。
ちなみに、2019年(令和元年)においては、22万4442人となっています。
2.誤答
2016年(平成28年)成年後見関係事件の申立て件数は、合計で3万4249人でした。
ちなみに、2019年(令和元年)においては、申立て件数は、3万5959人となっています。
3.誤答
成年後見人等と本人の関係をみると、配偶者、親、子、兄弟姉妹及びその他の親族が成年後見人等に選任されたのは、全体の28.1%であり、親族の中では子が一番多く(5273人)なっています。
親族以外の第三者による成年後見人等の選任は、71.9%でした。
ちなみに、2019年(平成28年)親族等が成年後見人等に選任されたのは、21.8%となっています。
4.誤答
「成年後見関係事件」の「終局事件」のうち、鑑定を実施したものは全体の約9.2%となっています。
ちなみに、2019年(平成28年)では、全体の7.0%でした。
5.誤答
成年後見開始の申立て動機としては、「預貯金等の管理、解約」が最も多く、2万8254件となっています。
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