社会福祉士の過去問
第31回(平成30年度)
人体の構造と機能及び疾病 問6

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問題

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この過去問の解説 (3件)

01

障害だけでなく、身体障害者福祉法の知識も問われる問題です。

1○ 物事を順序立てて成し遂げることが困難な状態を「遂行機能障害」といい、高次脳機能障害に含まれます。

2× 「白血病」でなく、正しくは「ヒト免疫不全ウイルス(HIV)」です。

3× 先天性疾患とは、生まれる前から存在する疾患のことです。その種類は多種多様であり、聴覚障害の原因疾患にもなります。

4× 身体障害者福祉法における、肢体不自由の原因疾患に脳性麻痺は含まれています。

5× 糖尿病は失明など視覚障害を引き起こします。

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02

1.〇 
高次脳機能障害の症状として、遂行機能障害のほかに、失語・失行・失認、注意障害、記憶障害、社会的行動障害があります。

2.× 
身体障碍者福祉法の内部障害に含まれるのは白血病の免疫機能障害ではなく、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害(HIV)です。

3.× 
聴覚障害の原因疾患は、先天性の疾患も含まれます。聴覚障害になった時期により先天性か後天性かに分類されます。
先天性の疾患として、聴覚組織の奇形、風疹など妊娠中のウイルス感染などがあります。

4.× 
脳性麻痺は、身体障害者福祉法の肢体不自由の原因疾患に含まれます。肢体不自由者は四肢の麻痺や欠損、体幹の機能障害などがあり、その原因のほとんどが脳性麻痺からきていると言われています。

5.× 
糖尿病者の合併症には、糖尿病網膜症という視覚障害の合併症も含まれます。他には、糖尿病神経障害、糖尿病性腎症、動脈硬化があります。

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03

1、適切な内容です。
遂行機能障害とは、目標設定や計画の立案・実行など適切に行えない事などを指し、高次脳機能障害のうちの一つに定められています。

2、不適切です。
免疫機能障害で身体障害者福祉法の内部障害に含まれる原因疾患は、白血病ではなくヒト免疫不全ウィルスと定められています。

3、不適切です。
聴覚障害の条件として、原因疾患が先天的であるか否かは定められていません。

4、不適切です。
脳性麻痺は運動機能障害が顕著に見られ、日常生活に支障を来しやすい疾患であると言われています。
それによる日常生活の困難さが見られる場合、身体障害者福祉法に定められた肢体不自由の認定を受ける事が出来ます。

5、不適切です。
糖尿病による合併症の一つに、糖尿病性網膜症があり、視力低下を引き起こします。
眼鏡等で矯正しても日常生活に支障を来す状態である場合には、視覚障害の認定を受けられます。

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