社会福祉士の過去問
第31回(平成30年度)
人体の構造と機能及び疾病 問7

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問題

社会福祉士試験 第31回(平成30年度) 人体の構造と機能及び疾病 問7 (訂正依頼・報告はこちら)

精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM−5)における「神経性やせ症/神経性無食欲症」の診断基準に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • はっきりと確認できるストレス因がある。
  • 体重は標準体重以上である。
  • 対人恐怖がある。
  • やせることに対する恐怖がある。
  • 過食を生じるタイプもある。

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この過去問の解説 (3件)

01

DSM−5による摂食障害についての問題です。

1× ストレスが原因の一つと考えられますが、はっきり確認することは困難です。

2× 体重は標準体重「以上」でなく、正しくは「以下」です。

3× 対人ではなく、体重増加や肥満に恐怖があります。

4× 痩せることではなく、体重増加や肥満に対する恐怖があります。

5○ 過食のみ生じる「過食性障害」があります。

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02

1.× 
発症前に多くの患者が心理的社会的ストレスを抱えていますが、その原因は患者によって様々です。

2.× 
体重は正常下位をさらに下回って痩せていることが特徴です。成人ではBMIが15kg/m2になると最重度と言われています。

3.× 
対人恐怖症は原因の一つとしてはありますが、典型的対人恐怖症の場合、赤面恐怖、視線恐怖などの症状が当てはまるため、摂食障害患者が必ずしも対人恐怖症であるわけではありません。

4.× 
太ることへの恐怖から極端なダイエットを行い、痩せたことへの達成感を覚え、再び繰り返してしまいます。

5.〇 
過度に痩せようとして、その反動で過食が起こるタイプもあります。

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03

1、不適切です。
発症の要因としてストレスが挙げられますが、そのストレス因はそれぞれの患者によって異なるため、はっきりと確認できるストレス因が診断基準とはなっていません。

2、不適切です。
日本において身長と体重のバランスを表す「BMI」は22が標準とされています。
22より低値であれば痩せ気味と判断されますが、それが17以下である事が神経性やせ症/神経性無食欲症の診断基準の一つとして挙げられているため、患者の体重は標準体重を大きく下回っています。

3、不適切です。
神経性やせ症/神経性無食欲症の患者の中には、自分で作った料理を人に振る舞い自分は食べないなどの症状が見られる方も存在します。
そのため、必ずしも対人恐怖がある事は診断の基準となりません。

4、不適切です。
神経性やせ症/神経性無食欲症は太る事に対して異常な恐怖心を持つ病気であり、やせる事に対しては喜びを感じます。

5、適切な内容です。
過食した事に罪悪感を感じ、嘔吐して体重を減らそうとする患者も存在しています。

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