社会福祉士の過去問
第31回(平成30年度)
現代社会と福祉 問22
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問題
社会福祉士試験 第31回(平成30年度) 現代社会と福祉 問22 (訂正依頼・報告はこちら)
2012年の国連総会では、「人間の安全保障」についての共通理解の文書が採択された。ここで示された「人間の安全保障」の内容に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
(注)「人間の安全保障」についての共通理解の文書とは、「2005年世界サミット成果文書の人間の安全保障に関する第143項のフォローアップ」をいう。
(注)「人間の安全保障」についての共通理解の文書とは、「2005年世界サミット成果文書の人間の安全保障に関する第143項のフォローアップ」をいう。
- 貧困を解決することに限定されている。
- 全ての人々の保護および能力と地位の向上を強化することを求めている。
- 予防志向型の対応を求めていない。
- 経済的権利に優先性を付与している。
- 武力の行使を必要としている。
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この過去問の解説 (3件)
01
選択肢から十分解答できる問題です。
1× 貧困だけでなく、絶望から免れて生きる権利、人間としての可能性を開花させる機会など包括的な内容になっています。
2○ 「コミュニティの保護と能力強化」 を求めると言及されています。
3× 「予防的な対応を求めるものである」と言及されています。
4× 「市民的、政治的、経済的、社会的及び文化的権利を等しく考慮に入れるもの」とあります。
5× 「武力による威嚇若しくは武力行使又は強制措置を求めない」とあります。
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02
人間の安全保障は、現在・そして新たに生まれてくる脅威に対し、人々の生存、生活、尊厳を守ることを目的としています。決して紛争の中で暮らしている人々だけではなく、先進国、途上国の人々が多種多様な脅威に脅かされる中で暮らしているのです。そのため、すべての人々の保護及び能力や地位の向上を強化することを求めています。
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03
「人間の安全保障」は人間が持つすべての権利を脅かす物から守られる事を実現するため、各国が責任を持ち行動する事が定められています。
貧困の解決も挙げられますが、それに限定されるものではありません。
2、適切な内容です。
3、不適切です。
「人間の安全保障に関する国連総会決議(仮訳)」の中で人間の安全保障を「すべての人々及びコミュニティの保護と能力強化に資する、人間中心の包括的で文脈に応じた予防的な対応を求めるものであること」と示しています。
4、不適切です。
「人間の安全保障に関する国連総会決議(仮訳)」の中では「平和・開発及び人権の相互連関性を認識し、市民的・政治的・経済的・社会的及び文化的権利を等しく考慮に入れるものであること」とされており、経済的権利と同等に市民的権利・政治的権利・社会的権利・文化的権利が位置付けられていると考えられます。
5、不適切です。
「人間の安全保障に関する国連総会決議(仮訳)」において、
「人間の安全保障は武力による威嚇若しくは武力行使又は強制措置を求めるものではないこと」と明記されています。
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