社会福祉士の過去問
第31回(平成30年度)
社会保障 問55
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問題
社会福祉士試験 第31回(平成30年度) 社会保障 問55 (訂正依頼・報告はこちら)
諸外国における医療や介護の制度に関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。
- アメリカには、全国民を対象とする公的な医療保障制度が存在する。
- イギリスには、医療サービスを税財源により提供する国民保健サービスの仕組みがある。
- フランスの医療保険制度では、被用者、自営業者及び農業者が同一の制度に加入している。
- ドイツの介護保険制度では、介護手当(現金給付)を選ぶことができる。
- スウェーデンには、介護保険制度が存在する。
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この過去問の解説 (3件)
01
解説は以下のとおりです。
アメリカには全国民を対象とした公的な医療制度はありません。それぞれが民間の医療保険に入ります。金額に応じて保険をつかえる範囲が違います。
イギリス政府が運営する健康保険があり、税収から賄われているので無料で医療サービスを受けることができます(一部例外の診療もあります)。
フランスでは職業ごとに医療保険制度があり、各自で運営がなされています。
日本が参考にしたというドイツの介護保険ですが、
*現金給付がある
*財源は100%保険料から賄われている
*赤ちゃんからお年寄りまでが対象
*要介護1~3の3段階で判定
など、日本と少し違いがあります。
スウェーデンに介護保険はありません。
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02
正解は以下の2つです。
「イギリスには、医療サービスを税財源により提供する国民保健サービスの仕組みがある。」
「ドイツの介護保険制度では、介護手当(現金給付)を選ぶことができる。」
不適切です。アメリカには全国民を対象にした公的医療保険は存在しません。アメリカにおける公的医療保険としては、高齢者や障がいのある方が加入する「メディケア」や低所得者が加入する事が出来る「メディケイド」などがあります。
適切です。国が運営する健康保険があり、イギリス国籍を持つ人が、イギリスの公的医療機関で受ける診療は原則無料で受ける事が出来ます。ただし、歯科や処方薬等は除外されます。
不適切です。フランスの医療保険は「被用者とその家族」「農業従事者」「農業以外の自営業者」それぞれ異なる保険に加入する事とされています。
適切です。ドイツでは介護を担う家族に対する現金給付が行われていたり、一定額を超えない限りはサービスに対する自己負担が無いなど、日本の介護保険制度とは異なる個所も多く見受けられます。
不適切です。スウェーデンでは介護保険制度は存在せず、コミューンと呼ばれる地方自治体が住み慣れた地域で高齢者が生活し続けられるように支援する事が一般的です。
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03
時事の要素も含んだ、海外における社会保障についての出題です。
× 2014年から「オバマケア」という医療保険改革が行われました。
しかし、これは国民に民間の保険会社が提供する保険の加入を義務付けたものあり、公的な医療制度ではありません。
○ イギリスにはNHS(National Health Service)と呼ばれる、
国が税財源で医療サービスを提供する仕組みがあります。
× フランスの医療保険制度において、
民間の商工業被用者、自営業者、農業者それぞれに違う制度が存在します。
○ ドイツの介護保険では、
在宅介護の場合、要介護者本人が介護手当(現金給付)を受け取ることができます。
× スウェーデンには介護保険制度はなく、
地域が主体となって支え合う仕組みがあります。
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